Scalar Multi-Math(スカラマルチ計算)

 
 
 

カテゴリ: 処理 > 計算

シェーダ ファミリ: テクスチャ

出力: スカラ

スカラマルチ計算シェーダは、スカラ計算基本シェーダを最適化したものです。最高 8つのスカラ入力を減算/乗算/加算できます。

最適化

Optimize Multiplication

最後の結果または入力が0以下の場合、シェーダは次の入力を評価しません。

Optimize Subtraction

最後の結果または入力が非常に高い値の場合、シェーダは減算の結果が1より下の値にはならないと想定し、入力を評価しません。

クランプ

クランプ最小/最大(Clamp Min/Max)

出力を、ここで設定した値に限定します。出力は最小値より小さく、最大値より大きくはなりません。

入力

値間の数学的演算を行うには、最低 2つの入力を定義する必要があります。入力は、たとえば、入力 1と入力 2は入力 2に指定された処理を行って結果を出し、入力 3はその処理結果の値に対して処理を行うというように、連続した順序で処理されます。

入力 1(Input 1)

1 番目のスカラ入力を定義します。

1番目の入力としては、スケールが一番大きく、かつ周波数が最も小さいテクスチャを使用するのが最適です。

この入力値が0以下の場合、シェーダは次の入力を評価しません。

入力 2 - 8(Inputs 2 - 8)

それぞれ、別のスカラ入力を定義します。

  • [Operation]: この入力および入力 1で実行する演算の種類を設定します。

    • [Add]: 2つの値を加算します。

    • [Subtract]: 前の入力値からこの入力値を減算します。

    • [Multiply]: 2つの入力値を乗算します。

    • [Input]: 入力シェーダからの値。

    • [Intensity]: 入力の値をスケーリングします。

Render Tree の使い方

このシェーダを使用して、複数のスカラ出力シェーダ(テクスチャジェネレータ、フラクタルまたはセルスカラシェーダ、またはその他の計算シェーダ)を入力パラメータに結合できます。このシェーダは、パーティクルシェイパコンパウンド内で使用されます。

関数を選択しておくと、その出力はスカラ入力を受け入れるシェーダであればどこでも使用できます。

次に、ICE パーティクルシェーディングでのこのシェーダの操作例を説明します。

たとえば、ICE パーティクルの雲のシェイプを作成するノイズ大([Cell Scalar]を使用)と、エッジのふわふわ感を作成するためのエッジのノイズ小([Fractal Scalar]シェーダを使用)など、Render Tree内で複数の密度ノードを組み合わせます。

  • 大きな雲がない場合、空間をふわふわさせる必要はありません。そのため、シェーダは2番目の入力をコールしません。

  • 密度の濃い大きな雲の中央部では、ふわふわ感を出す必要はありません。ふわふわのノイズは、高密度を目に見えるかたちまで低密度にすることはできません。

ICE パーティクル シェーダに関する一般的な情報については、「ICE パーティクルのシェーディング」(「ICE パーティクルシミュレーション」)を参照してください。