サーフェイスを構築する

さまざまな方法で、シーン内の他のサーフェイスやオブジェクトからサーフェイスを作成できます。

既存のサーフェイスについて、オリジナルを再サンプリングする、または 3 次と 1 次の間で変換することで、新しいサーフェイスをフィットさせます。
2 つのサーフェイスをブレンドして、隙間を埋める 3 つ目のサーフェイスを作成します。
フィレットを作成して、2 つのサーフェイスの交差を滑らかにします。
マージによって、2 つのサーフェイスの間を埋める 3 つ目のサーフェイスを作成します。

上記以外にも、以下のことが可能です。

カーブからのサーフェイスの構築(「カーブからオブジェクトを作成する」(「モデリングおよびデフォーメーションの基本」)を参照)
プリミティブサーフェイスの取得(「プリミティブを取得する」(「モデリングおよびデフォーメーションの基本」)を参照)
他のソフトウェアからモデルとシーンをサーフェイスを含めて読み込む(読み込みと書き出し[データ管理]を参照)

サーフェイスを構築する

このセクションでは、後述のセクションで説明するオペレータの多くに共通する基本情報について説明します。

サブディビジョンをコントロールする

サーフェイスを作成するオペレータのほとんどでは、作成後のサブディビジョン(ノットカーブ)を決定する標準的なコントロールを使用します。

[サブディビジョンタイプ](Subdivision Type)に[スパン毎](Per Span)を指定すると、入力カーブの形状により決定される「本来の」分割に従い、基本的な分割が実行されます。[U スパン](U)および[V スパン](V span)スライダを使用して、各セグメントをさらに分割できます。

この場合、入力の多重ノットによる非連続性が、生成されるオブジェクトに保持されます。
[サブディビジョン](Subdivision Type)が[絶対値](Absolute)の場合は、[U]および [V](V abs)スライダを使用して、生成されるオブジェクトのサブディビジョン数を正確に設定できます。

ただし、自動的に再パラメータ化されるため、不連続性は保持されません。

入力オブジェクトを管理する

別の入力オブジェクトから新しいオブジェクトを作成した場合には、その入力の管理(たとえば、非表示にしたり削除したりなど)が可能です。「ジェネレータ入力を管理する」(「モデリングおよびデフォーメーションの基本」)を参照してください。

サーフェイスを調整する

既存のサーフェイスの形を崩さずに新しいサーフェイスを作成することができます。ここでは、新しいサーフェイスの角度とサブディビジョン数を指定できます。これにより、サーフェイスの再サンプリングまたは 3 次および 1 次間の変換が可能になります。新しいサーフェイスのパラメータ配置は均一です。

サーフェイスをフィットさせるには

サーフェイスを選択します。
[作成](Create) [サーフェイスメッシュ](Surf. Mesh) [フィット](Fit)を選択します。

手順 1 でサーフェイスを選択していない場合は、ここで選択できます。新しいサーフェイスが作成され、[Fit Surface]プロパティエディタが開きます。
必要に応じてオプションを設定します。詳細については、「[Fit Surface Op]プロパティエディタ」(「プロパティリファレンス」)を参照してください。

サーフェイスをブレンドする

ブレンドにより、別の 2 つのサーフェイス上の境界間の隙間を埋めるサーフェイスが作成されます。

作成されるサーフェイスのブレンド方向は常に 3 次になります。その他の方向は、境界の次数に応じて、1 次または 3 次になります。境界が 1 次の場合はサーフェイスのその方向も 1 次になります。それ以外は 3 次になります。必要に応じて、[フィット]を使用して次数の異なる新しいサーフェイスを作成できます(「サーフェイスを調整する」を参照)。


入力サーフェイスと生成されるブレンド。

サーフェイスのブレンド

2 つの各サーフェイスの境界を選択します。
[作成](Create) [サーフェイスメッシュ](Surf. Mesh) [ブレンド](Blend)を選択します。

手順 1 でカーブを選択しなかった場合は、ここで選択できます。ブレンドが作成され、[Blend Surfaces]プロパティエディタが開きます。
必要に応じてオプションを設定します。
- [サブディビジョン](Subdivision)ページにあるオプションで、U および V の解像度を指定します。
- [シェイプ](Shape)ページにあるオプションで、ブレンドの形状全体を調整します。詳細については、「[Blend Surfaces]プロパティエディタ」(「プロパティリファレンス」)を参照してください。
- 選択したオプションでサーフェイスを作成できない場合は、デフォルトではグローバルの原点に単位球が作成されます。

交差のフィレットを作成する

フィレットとは、壁と天井の間にあるモールディングのように、2 つのサーフェイスの交差を滑らかにするサーフェイスです。

交差にフィレットを作成するには

交差している 2 つのサーフェイスを選択します。
[作成](Create) [サーフェイスメッシュ](Surf. Mesh) [インターセクションのフィレット](Fillet Intersection)を選択します。

サーフェイスを 2 つ選択していない場合は、ここで選択できます。フィレットが作成され、[Fillet Intersecting Surfaces]プロパティエディタが開きます。
必要に応じて、以下のようにオプションを調整します。
- [U]方向と[V]方向の[サブディビジョン](Subdivisions)数を指定します。
- フィレットの[半径](Radius)および[半径タイプ](Radius Type)を指定します。フィレットには[コンスタント](Constant)半径を指定できるほか、[開始](Start)から[終了](End)までの値を補間する[リニア](Linear)、および[キュービック](Cubic)を指定できます。
  
  設定した半径の値が大き過ぎると、フィレットを入力サーフェイスにフィットさせることができない恐れがあります。この場合、得られるフィレットはグローバルの原点に位置する単位球となります。
  
  入力サーフェイス、生成されるフィレット、シェードビュー。

注:複数のサブサーフェイスを組み合わせたサーフェイスメッシュにフィレットを作成した場合、サブサーフェイスの接合部分で開始、終了する分離したパッチからなる 1 つの[NURBS Surface Mesh]オブジェクトが作成されます。

サーフェイスをマージする

2 つのサーフェイスをマージすると、元の 2 つのサーフェイスをスパンする 3 つめのサーフェイスが作成されます。オプションで、マージサーフェイスが通過する中間カーブを指定することもできます。最良の結果を得るには、まずサーフェイスに対して均一にパラメータを配置します(「サーフェイスのパラメタリゼーションを変更する」を参照)。

次数は入力によって決まります。両方のオブジェクトの 1 つの方向が 1 次であれば、マージされたサーフェイスのその方向も 1 次になります。それ以外は 3 次になります。必要に応じて、[フィット]を使用して次数の異なる新しいサーフェイスを作成できます(「サーフェイスを調整する」を参照)。

2 つのサーフェイスをマージするには

2 つのサーフェイスの境界を選択し、(必要であれば)中間カーブを追加します。
[作成](Create) [サーフェイスメッシュ](Surf. Mesh) [マージ](Merge)を選択します。
- 2 つのサーフェイス境界および中間カーブを選択していない場合は、ここで選択できます。
- 右クリックすると、中間カーブを選択せずに選択を終了できます。
マージサーフェイスが作成され、[Merge Surfaces]プロパティエディタが開きます。
必要に応じて、以下のようにオプションを設定します。
- [サブディビジョン](Subdivision)ページにあるオプションで、作成するカーブのノット数を指定します。
- [シェイプ](Shape)ページにあるオプションで、ブレンドの形状全体を調整します。特に、貫通するカーブを選択した場合は、[継ぎ目](Seam)を[カーブ](Curve)に設定します。
  
  詳細については、「[Merge Surfaces]プロパティエディタ」(「プロパティリファレンス」)を参照してください。


入力サーフェイスと生成される単一のマージサーフェイス。