GPU キャッシュ ファイルは Alembic のオープンソースのファイル フォーマットから開発されたもので、Maya での高速再生のパフォーマンスが最適化されています。このようにパフォーマンスが向上している理由は、GPU キャッシュ ファイルの評価方法にあります。GPU キャッシュ ノードは Maya のディペンデンシー グラフ評価を使用せず、キャッシュされたデータを処理用のシステム グラフィックス カードに直接ルーティングします。このデータ フローにより、重いデータ セットのある大規模なシーンを開いたり再生するときに発生するパフォーマンス上の問題が緩和されます。
読み込むとき、GPU キャッシュ ファイルは単一の gpuCache ノードとしてアウトライナ(Outliner)に表示され、アイコン()によって示されます。シーンでは、GPU にキャッシュされたジオメトリは点線のワイヤフレーム オブジェクトとして表示されます。アトリビュート エディタ(Attribute Editor)には、個々のソース オブジェクトである Transform ノードをすべて統合した、オブジェクト名が付いた Transform ノードが表示されます。オブジェクト名が付いたシェイプ ノードは、キャッシュ ファイル名(Cache File Name)、ジオメトリ パス(Geometry Path)、キャッシュ再ロード ボタンなどの追加のアトリビュートを提供します。最初にシーンに読み込まれた後に GPU キャッシュ ファイルが変更された場合は、 アイコンをクリックして、更新されたキャッシュ ファイルを再ロードできます。GPU キャッシュ > 読み込み(GPU Cache > Import)コマンドを使用してファイルを再読み込みする必要はありません。
GPU にキャッシュされたオブジェクトを Maya ジオメトリとして編集することはできません。
Maya のオブジェクトやシーンを GPU キャッシュ ファイルとして保存およびロードするには、gpuCache.mll をロードします。プラグインをロードするには、プラグイン マネージャ(Plug-in Manager) (ウィンドウ > 設定/プリファレンス > プラグイン マネージャ(Window > Settings/Preferences > Plug-in Manager))を開きます。詳細については、Maya プラグインをロード/アンロードするを参照してください。