Render Manager > mental ray(グローバル レンダラ)
Render Manager >[パスを展開](expand a pass)> mental ray
タブ: 精度(「プロパティ リファレンス」)
オプション: トレース深度
[プリサンプルの密度]、サンプルの[フィルタサイズ]、および[サンプリングコントラスト]は、ファイナルギャザリングのエフェクトをスムーズに仕上げるために微調整するためのオプションです。ただし、精度の設定を調整する代わりとして使用することはできません。「ファイナルギャザリングの精度オプションの設定」を参照してください。
[プリサンプルの密度](Presample Density)は、プリレンダリング中に計算されるファイナルギャザリングポイントの乗数です。このオプションでは、事前の処理段階で作成された最初のファイナルギャザリングポイントの密度を制御できます。事前に計算されたファイナルギャザリングの値が、指定した値の倍数で増えたり減ったり(値が1より低い場合)します。
下のイメージは、上のシーンをファイナルギャザリングの診断モードを使用してレンダリングしたイメージです。緑のポイントは、プリレンダリング中に計算されたファイナルギャザリングポイントを表します。[プリサンプルの密度]を大きくすると、事前に計算されるポイントの数が増えます。
ファイナルギャザリングの[フィルタサイズ](Filter Size)パラメータは、ファイナルギャザリングフィルタの範囲を定義します。このフィルタは、範囲内の明るすぎるサンプルをフィルタリングすることによりノイズを減らします。
フィルタサイズを大きくすると、次のように範囲が拡大されます。
[フィルタサイズ](Filter Size)値を[1]に設定すると、あるサンプルポイントのフィルタリングにその周りにあるサンプルポイントがすべて使用されます。値を[2]に増やすと、それらのサンプルポイントと、それぞれの隣接サンプルポイントがフィルタリングに追加されます(3 以上についても同様です)。
値が高いほど、隣接するファイナル ギャザリングのサンプル間のコントラストがソフトになり、レンダリングされるフレームのノイズが減ります。4より大きい値は通常、実用的ではありません。
値を[0]に設定すると、フィルタリングは完全に無効になりますが、ファイナルギャザリングの[レイの数](Number of Rays)設定が比較的少ない場合は良好な結果が得られる可能性があります。
ファイナルギャザリングの[サンプリングコントラスト](Sampling Contrast)パラメータは、シーンへのファイナルギャザリングカラーの影響を乗算します。全体的なエフェクトはレンダリング後のイメージを明るくします。特に、複数オブジェクトの色が互いに干渉する場合はその効果が顕著です。
すべてのチャネルの値を均等に大きくすると、ファイナルギャザリングカラーの影響で明るくなります。