プラグインのコンパイル

 
 
 

Softimage のバージョンについて

Softimage のバージョン情報は 2 つあります。Application::GetVersion 機能から使用できるランタイム バージョンと、コンパイル チェックに使用されるバージョンです。コンパイル バージョンは、XSI_VERSION プリプロセッサ定義を使用してアクセスできます。

推奨セットアップ

  • Linux の場合、gcc-4.1.2 のコンパイラを推奨します。

  • Windows の場合、推奨開発環境は Visual Studio 2010 SP1 です。

注:

プラグイン ウィザードを使用して、Visual Studio 2008 または Visual Studio 2010 のプロジェクトを作成することができます。

Linux でプラグインをコンパイルする

  1. シェル(tcsh)ウィンドウで、次のコマンドを入力します。

    source <Softimage ホーム フォルダ>/.xsi_2013

    これによって、XSISDK_ROOT などの環境変数を確実に設定することができます(これを設定しないと、ビルド エラーやリンク エラーが発生します)。

    ヒント:

    プラグイン ツリーで[プラグイン]ノードを右クリックし、[コマンド プロンプト](Command Prompt)を選択すると、xterm ウィンドウが開きます。

  2. ディレクトリをプラグイン ソース コードの場所に変更します。

  3. 例をビルドする前に中間ファイルをすべて削除するには、次のコマンドを実行します。

    gmake clean
  4. 例をコンパイルするには、次のコマンドを実行します。

    gmake
  5. 次のいずれかの方法で、プラグインを Softimage にロードします。

    • プラグイン マネージャで、[すべて更新](Update All)をクリックします。

    • プラグイン マネージャで[ロード](Load)をクリックし、プラグインの .SO を指定してから、[OK]をクリックします。

    • プラグイン マネージャで[ユーザ](User)フォルダを右クリックし、[更新](Update)を選択します。

ヒント:

Linux の場合は 32 ビットと 64 ビットの両方のプラグインをコンパイルすることができます。この場合、異なるパスを使用することで両者を区別します($xsi_home/Application/bin/linux/x86/MyPlugin.soApplication/bin/linux/x64/MyPlugin.so など)。 詳細については、「複数プラットフォームの配備」を参照してください。

Windows でプラグインをコンパイルする

x86 および x64 のプラットフォームで Softimage プラグインをコンパイルするには、適切なオプションを指定した Visual Studio を起動する必要があります。オプションは、次に示すようにバッチファイル(.bat)を使って設定します。

  1. Visual Studio 2010 を使用する場合、ご使用の環境に最も適切なバッチ ファイルを選択できます。

    注:

    これらのバッチ ファイルを使用して Visual Studio の設定および起動を行うと、ビルド エラーやリンク エラーを回避するために XSISDK_ROOT などの環境変数が適切に設定されます。 これは、バッチ ファイルが Softimage コマンド プロンプトを開いて Visual Studio を起動するシミュレートを行うからです。

  2. Visual Studio で、プロジェクト ファイル .vcproj を開きます。

    [ソース コントロール](Source Control)ダイアログ ボックスが表示されたら[OK]をクリックし、続けて[ソース コントロールの変更](Change Source Control)ダイアログ ボックスで[接続しないで作業](Work Disconnected)をクリックします。

  3. [ビルド]メニューで、[Configuration Manager(構成マネージャ)]をクリックします。

  4. [アクティブ ソリューション構成](Active solution configuration)ドロップダウン ボックスから、次のいずれか 1 つを選択します。

    • Softimage win32 プラグインをビルドする場合は、[デバッグ]または[リリース]を選択します。

    • Softimage x64 プラグインをビルドする場合は、[Debug x64(デバッグ x64)]または[Release x64(リリース x64)]を選択します。

  5. [アクティブ ソリューション プラットフォーム](Active solution platform)ドロップダウン リストから、次のいずれか 1 つを選択します。

    • 32 ビット環境でプラグインをビルドする場合は、[Win32]を選択します。

    • Softimage x64 プラグインをビルドする場合は、[新規作成...]を選択し、[新規ソリューション プラットフォーム](New Solution Platform)ダイアログで「x64」と入力します。

  6. DLL をビルドします。

    プラグインを最初にビルドするときに、ソリューション ファイル(.sln)を保存するように求めるメッセージが表示されます。

  7. 次のいずれかの方法で、プラグインを Softimage にロードします。

    • プラグイン マネージャで、[すべて更新](Update All)をクリックします。

    • プラグイン マネージャで[ロード](Load)をクリックし、プラグインの .DLL を指定してから、[OK]をクリックします。

.NET 2010 を設定するためのバッチ ファイル

32 ビット環境を設定して Softimage x86 プラグインをコンパイルするには

  • バッチ ファイル(VC32XSIx86.bat など)に次のコードを保存します。

    重要:

    以下のコードに含まれるパス名は例です。 実際には、次のように変更します。

    • C:¥Softimage¥Softimage_2013 を実際の Softimage インストール フォルダに置き換える

    • C:¥Program Files¥Microsoft Visual Studio 10.0 を実際の Visual Studio インストール ディレクトリに置き換える

@echo off

call "C:¥Softimage¥Softimage_2013¥Application¥bin¥Setenv.bat"
call  "C:¥Program Files¥Microsoft Visual Studio 10.0¥VC¥vcvarsall.bat" x86

set PATH
set "XSISDK_ROOT=C:¥Softimage¥Softimage_2013¥XSISDK"

"C:¥Program Files¥Microsoft Visual Studio 10.0¥Common7¥IDE¥devenv.exe" /useenv

echo on

32 ビット環境を設定して Softimage x64 プラグインをコンパイルするには

  • バッチ ファイル(VC32XSIx64.bat など)に次のコードを保存します。

    重要:

    以下のコードに含まれるパス名は例です。 実際には、次のように変更します。

    • C:¥Softimage¥Softimage_2013_x64 を実際の Softimage インストール フォルダに置き換える

    • C:¥Program Files¥Microsoft Visual Studio 10.0 を実際の Visual Studio インストール ディレクトリに置き換える

@echo off

call "C:¥Softimage¥Softimage_2013_x64¥Application¥bin¥Setenv.bat"
call "C:¥Program Files¥Microsoft Visual Studio 10.0¥VC¥vcvarsall.bat" amd64

set PATH
set "XSISDK_ROOT=C:¥Softimage¥Softimage_2013_x64¥XSISDK"

"C:¥Program Files¥Microsoft Visual Studio 10.0¥Common7¥IDE¥devenv.exe" /useenv

echo on

64 ビット環境を設定して Softimage x86 プラグインをコンパイルするには

  • バッチ ファイル(VC64XSIx86.bat など)に次のコードを保存します。

    重要:

    以下のコードに含まれるパス名は例です。 実際には、次のように変更します。

    • C:¥Softimage¥Softimage_2013 を実際の Softimage インストール フォルダに置き換える

    • C:¥Program Files (x86)¥Microsoft Visual Studio 10.0 を実際の Visual Studio インストール ディレクトリに置き換える

@echo off

call "C:¥Softimage¥Softimage_2013¥Application¥bin¥Setenv.bat"
call  "C:¥Program Files (x86)¥Microsoft Visual Studio 10.0¥VC¥vcvarsall.bat" x86

set PATH
set "XSISDK_ROOT=C:¥Softimage¥Softimage_2013¥XSISDK"

"C:¥Program Files (x86)¥Microsoft Visual Studio 10.0¥Common7¥IDE¥devenv.exe" /useenv

echo on

64 ビット環境を設定して Softimage x64 プラグインをコンパイルするには

  • バッチ ファイル(VC64XSIx64.bat など)に次のコードを保存します。

    重要:

    以下のコードに含まれるパス名は例です。 実際には、次のように変更します。

    • C:¥Softimage¥Softimage_2013_x64 を実際の Softimage インストール フォルダに置き換える

    • C:¥Program Files (x86)¥Microsoft Visual Studio 10.0 を実際の Visual Studio インストール ディレクトリに置き換える

@echo off

call "C:¥Softimage¥Softimage_2013_x64¥Application¥bin¥Setenv.bat"
call "C:¥Program Files (x86)¥Microsoft Visual Studio 10.0¥VC¥vcvarsall.bat" amd64

set PATH
set "XSISDK_ROOT=C:¥Softimage¥Softimage_2013_x64¥XSISDK"

"C:¥Program Files (x86)¥Microsoft Visual Studio 10.0¥Common7¥IDE¥devenv.exe" /useenv

echo on