[Transform Setup]プロパティでは、オブジェクトの優先変換を定義できます。オブジェクトを選択すると、優先変換ツールが自動的に有効になります。もちろん、別のツールを選択したり、必要に応じて変換オプションを手動で変更したりすることもできます。
変換の設定は、キャラクタのアニメーション リグを作成する際に特に役立ちます。オブジェクトを使用してキャラクタの頭部の向きをコントロールする場合に、その優先変換を回転に設定することができます。さらに、別のオブジェクトを使用してキャラクタの重心([COG])をコントロールする場合は、その優先変換を移動に設定することができます。ヘッド コントロールを選択すると回転ツールが自動的に有効になり、COG コントロールを選択すると移動ツールが自動的に有効になります。
任意のツールバーから[取得](Get) [プロパティ](Property) [変換の設定](Transform Setup)を選択します。プロパティが適用され、そのエディタが開きます。
優先変換ツールを設定します。[スケール](Scale)、[回転](Rotate)、[移動](Translate)に加えて、次のいずれかを選択できます。
[スケール](Scale)オプションの詳細については、「スケーリングモード」を参照してください。
[回転](Rotate)オプションの詳細については、「回転モード」を参照してください。
[移動](Translate)オプションの詳細については、「トランジション モード」を参照してください。
[X]、[Y]、[Z]オプションによって、特定の軸に対する操作を制限することができます。「軸を指定する」を参照してください。
[COG]の詳細については、「回転の中心を設定する」および「スケーリングの中心の設定」を参照してください。
変換の設定は特定のオブジェクトのプロパティとして保存されます。オブジェクトに設定された優先ツールやオプションを変更するには、Explorer 内のオブジェクトの下にある[変換の設定]アイコンをクリックして[変換の設定]プロパティ エディタを表示します。
スティッキー モードの 3D ビューでの選択時に変換の設定が無視されるようにするには
変換の設定では、オブジェクトを追加選択するたびに選択ツールが変換ツールの 1 つで置き換えられるため、複数のオブジェクトをインタラクティブに選択しづらいことがあります。
スティッキー モードの 3D ビューで選択ツールを使用する際に、[変換の設定]プロパティが無視されるようにする設定が用意されています。
[変換]タブで、[変換の設定 - 3D のスープラ選択のみ有効](Transform Setup - Enable for 3D Supra Selection Only)のオン/オフを切り替えます。
このオプションをオンにすると、3D ビューでスティッキー モードの選択ツールを使用している場合、[変換の設定]プロパティが無効になります。これにより、現在使用しているツールを変更することなく複数のオブジェクトを簡単に選択できます。
オブジェクトの選択に際し、3D ビューでスープラ モードの選択ツールを使用する場合、Explorer ビュー/Shematic ビュー/Sreadsheet ビューを使用する場合、[選択]パネルのボックスに名前を入力する場合、スクリプト コマンドを実行する場合は、[変換の設定]プロパティが使用されます。
このオプションがオフの場合、常に[変換の設定]プロパティが使用され、オブジェクトの選択方法にかかわらず現在のツールが自動的に変更されます。