レンダリングの際には、Autodesk Softimage では、選択したレンダ パスに設定したオプションが常に使用されます。レンダ パスの作成の詳細については、「パスとパーティション」を参照してください。レンダ パスに設定するレンダリング オプションの詳細については、「パス レンダ オプション」を参照してください。
Softimage では、レンダリングを行う方法として、次のオプションから 1 つを選ぶことができます。
レンダ領域からインタラクティブに操作する(「レンダ領域を使ったインタラクティブなプレビュー」を参照)。
単一フレーム プレビュー ツールを使用してインタラクティブに操作する(「単一フレームをプレビューする」を参照)。
インタフェースからインタラクティブに操作する(「Softimage ユーザ インタフェースからファイルにレンダリングする」を参照)。
[xsi -render | xsibatch -render]コマンド ラインを使用する(「バッチレンダリング」を参照)。
-script オプションを指定してコマンドライン スクリプティングを使用する(「スクリプトによるバッチ レンダリング」を参照)。
mental ray スタンドアロンをコマンド ラインから使用する(「mental ray スタンドアロン レンダリング」を参照)。
複数のプロセッサを搭載したコンピュータ上でレンダリングを行うと、レンダの処理速度を大幅に向上できます。各プロセッサが同じシーンにアクセスし、作業をローカルで行えばシーン ファイルをネットワークを介して転送する必要もありません。ただし、いくつかの注意点があります。
レンダの際に mental ray プロセスが 1 つしか実行されていなくても、レンダラはコンピュータのすべてのプロセッサを利用できます。ただし、プロセッサの数によっては、追加ライセンスが必要になる場合があります。
このレンダリング方法はとても効率的ですが、欠点もいくつかあります。各プロセッサが同時にレンダリングを行うため、タスクの実行にはそれぞれのプロセッサがある程度の量のメモリを必要とします。結果として、より多くのメモリが必要になります。これは通常、少数のプロセッサ(8 台未満)で作業するときには問題にはなりませんが、レンダリング中に 8 台以上のプロセッサを使用すると、大きな問題となる場合があります。
mental ray タイルベースの分散レンダリングを使用すると、レンダリングのジョブをネットワーク内のコンピュータ グループ間で共有することができます。これによってフレームのレンダリングに必要な時間が短縮され、ネットワーク上で使用されていない処理能力を有効に利用できます。
シーンを読み取って解析するホストは、[マスタ](master)と呼ばれます。このコンピュータには、[スレーブ](slaves)と呼ばれるその他のホストすべてに接続するという役割があります。
レンダ タスクを開始すると、マスタ コンピュータからグループ内の他のコンピュータに指示が出されて、mental ray でレンダリング プロセスが開始されます。その後、各リモート プロセッサにフレームの一部(タイル)が送られます。完了すると、レンダリングされたタイルが収集、構築され、該当するタスクが終了するまでさらにジョブが送られます。
タイル サイズの設定は、分散レンダリングの速度に影響します。
分散レンダリングのセットアップの詳細については、「分散レンダリング」を参照してください。