よくある話です: ディレクタがキャラクタのアニメーションをチェックしました。なかなかよい出来であるが、いくつか要望があり、少し変更を加えてほしいとのことでした。たとえば、キャラクタに道具か武器を追加するように要求されました。そのため、既存のモーション クリップの多くに影響を与えることになります。これは、変更によって主要なポーズや動きが影響を受ける場合は特に面倒な作業になります。通常、他の多くのポーズや動きが主要なポーズや動きにリンクされているためです。主要なポーズや動きを変更する場合、移動が自然に見えるように他の複数のアニメーションも変更する必要があります。
Softimage なら、このような変更は簡単に実行できます。Softimage では、アニメーション レイヤの使用、F カーブとアクション クリップのミックス、または Animation Mixer でのアクション クリップ オフセットの作成によって、オリジナルに影響を与えないオフセットをモーションキャプチャ データに簡単に追加できます。
アニメーション レイヤを使用すると、キーのレイヤをモーションキャプチャ アニメーションのオフセットとして簡単に設定できます。たとえば、武器を持って戦うキャラクタのモーキャプ クリップがミキサにある例を考えてみましょう。ディレクタの要望により、このモーションに影響する新しい武器のセットを使用します。このような場合、レイヤを使用すると、新しい武器を使用するキャラクタの手と腕(および影響を受けるすべてのパーツ)用のキーを簡単に設定できます。このオフセットはモーキャプ クリップの上に追加されます。元のデータは一切変更する必要はありません。
詳細については、「アニメーション レイヤ」(「アニメーション」)を参照してください。
同じフレーム上で、Fカーブとアクション クリップを直接ブレンドすることができます。たとえば、キャラクタのモーションキャプチャ アニメーションを含むミキサにクリップを貼り付けた後、それを、追加した他の F カーブ アニメーション(キャラクタの手に対するわずかなオフセットなど)とブレンドできます。
詳細については、「アクション クリップと F カーブをミックスする」(「Animation Mixer のノンリニア アニメーション」)を参照してください。
クリップ エフェクトを使用すると、元のモーションキャプチャ アニメーション ソースに影響を与えずに、Animation Mixer でアクション クリップ内のモーションキャプチャ アニメーションの「上に」オフセットまたはその他の値を追加できます。
クリップ エフェクトは簡単に有効または無効にできるので、元のモーションキャプチャ アニメーションとクリップ エフェクト内に格納されたオフセットとを切り替えることができます。これにより、元のモーションキャプチャ ソースを一切変更することなく、アニメーションの変更を簡単にテストすることができます。
クリップ エフェクトの詳細については、「クリップ エフェクトによってアクション クリップを変更する」(「Animation Mixer のノンリニア アニメーション」)を参照してください。
