Softimage にはアニメーション専用のツールが多数存在しますが、その中には、特にキャラクタ アニメーションに便利な汎用ツールがいくつかあります。
X 線シェーディングは、[コンスタント]、[シェーディング]、[テクスチャ]、および[テクスチャ デカール]の各表示モードで、エンベロープ オブジェクトを透かして見ることができる表示オプションです。このシェーディングは、ボディ エンベロープのシェーディングされたサーフェイスからスケルトン エレメントを確認しながら選択できるので大変便利です。
「シェーディングボーン」(「ビューポートのディスプレイ モードを使用してボーンを表示する」を参照)を使用している場合、[透明]モードを使用してそのボーンを表示することができます。
詳細については、[Camera Display]プロパティ エディタの[ディスプレイオプション]タブの[X 線モード](XRay Mode)および[X 線表示タイプ](XRay Display Type)を参照してください。
アニメーション ゴースティング([オニオンスキン](onion-skinning)とも呼ぶ)を使用すると、何フレームかにわたって連続しているアニメーション オブジェクトのスナップショットを表示できるほか、現在のフレームの前後のキーフレームを表示できます。このモードを使用すると、オブジェクトのモーションを簡単に視覚化でき、タイミングやフローの調整に役立ちます。
詳細については、「アニメートされたオブジェクトのゴースティング」を参照してください。
スケルトンやエンベロープを作成するためのテンプレートとして、モデルのロトスコープ イメージを使用できます。たとえば、適切なポーズの動物のイメージを Softimage のロトスコープ ビューに書き出し、それに合うエンベロープを作成した後、モデルにフィットするスケルトンを作成します。
また、歩行サイクルのセットアップやマッチングなど、キャラクタのアニメーションにロトスコープ イメージを役立てることもできます。
ロトスコープの詳細については、「 ロトスコープ」を参照してください。
スケルトンの作成時には、しばしば手脚を伸ばした大の字形のキャラクタがニュートラル ポーズとして使用されます。ニュートラル ポーズを使用すると、エンベロープのウェイト設定やテクスチャの調整が容易になります。しかし、スケルトンのローカル変換値をアニメートしている場合は、ニュートラル ポーズの値が最良の値になるとは限りません。この問題を解決するには、ローカル変換値にゼロを使用したニュートラル ポーズを作成します(回転値と移動値は 0、スケーリング値は 1)。
操作方法の詳細については、「スケルトン用のニュートラル ポーズを作成する」を参照してください。
オブジェクトを操作またはアニメートする作業では、回転ツールを使ってスケルトンのボーンを回転したり、COG(重心)コントロールに移動ツールを使用するなど、通常同じ変換ツールを使用します。
操作を簡単にするために、目的のオブジェクトの変換設定プロパティを作成して、オブジェクトを選択したときに優先変換ツールが自動的に有効になるようにします。
詳細については、「変換の設定」を参照してください。