Softimage のオブジェクトについて

 
 
 

Softimage のシーンには、さまざまなタイプのオブジェクトがあります。そのすべてをモデリングまたはレンダリングする必要はありませんが、どのオブジェクトにも特定の目的があります。

ヒント:Softimage でオブジェクトを作成すると、プロパティ エディタで名前を指定できます。ただし、オブジェクト名を変更する際には、たいていの場合、そのオブジェクトのプロパティ エディタに戻るより Explorer を使用する方が簡単です。詳細については、「Explorer でシーン内のエレメントの名前を変更する」(「ウィンドウとビュー」)を参照してください。

ジオメトリック オブジェクト

ポイント(ジオメトリ)を持つジオメトリック オブジェクトは、モデリングやレンダリングが可能です。Softimage のジオメトリック オブジェクトには、さまざまなタイプがあります。

使用できる各ジオメトリック オブジェクトの詳細については、「ジオメトリック オブジェクト」を参照してください。

ヌル

ヌルは空間内の位置でしかないため、モデリングやレンダリングはできません。しかし、コンストレイントの設定、階層へのオブジェクトの構成など、ヌルには数多くの用途があります。ヌルは、「ロケータ」または「ポイント オブジェクト」と呼ばれることもあります。

ヌルの位置はこのアイコンで表されます。

インプリシット オブジェクト

インプリシットは、数式により定義される基本シェイプです。レンダリングはできませんが、たとえば、エンベロープのウェイト設定用バウンディング ボックスを定義できるほか、キャラクタリグのコントロール オブジェクトとして使用できます。インプリシット オブジェクトは、「ヘルパー オブジェクト」または「ダミー」と呼ばれることもあります。

インプリシット オブジェクトはスケーリング、回転、移動ができますが、ポイントがないためデフォームはできません。

インプリシット球

コントロール オブジェクト

コントロール オブジェクトとは、波、重力、風などの自然の力(フォース)を表現するオブジェクトであり、ICE パーティクルなどのシミュレーションに影響します。コントロール オブジェクト自体はレンダリングされません。代わりに、デフォメーションのプロパティやその他のエフェクトのプロパティがコントロール オブジェクトにより定義されます。

チェイン エレメント(ルート、ボーン、およびエフェクタ)

キャラクタの作成やアニメートに使用できるキネマティック チェインは、ルート、ボーン、およびエフェクタで構成されます。インバース キネマティクス(IK)またはフォワード キネマティクス(FK)を使用すると、チェインをアニメートできます。

1 つのルート、2 つのボーン、1 つのエフェクタを持つキネマティック チェイン

キネマティック チェインの詳細については、「スケルトン」(「キャラクタ アニメーション」)を参照してください。

ラティス

ラティスは、オブジェクトの変形に使用する 3D の格子です。

詳細については、「ラティス」(「データ交換」)を参照してください。

水差しをデフォームするラティス

ウェーブ

ウェーブは、ジオメトリック オブジェクト内に波紋を作成する際に使用するアニメーション デフォメーションを定義します。

詳細については、「ウェーブ」(「データ交換」)を参照してください。

ワイヤフレームのウェーブ アイコンは、サーフェイス グリッド上でデフォメーションをコントロールします。

テクスチャサポート

テクスチャ サポートとは、テクスチャをジオメトリック オブジェクト上に投影する方法を定義、コントロールする 3D オブジェクトです。

詳細については、「テクスチャを適用と編集する」(「テクスチャリング」)を参照してください。

球体に付加された円柱型テクスチャ サポート

フォース

フォースは、重力、乱流、風などの自然のエフェクトを定義するコントロール オブジェクトです。これらのフォースを使用して、ICE パーティクル、ヘア、クロス、リジッド ボディ、ソフト ボディなどのシミュレーションを調整できます。

フォースについては、「 シミュレーションとエフェクト」を参照してください。

風のフォース

ボリューム デフォーマ

ボリューム デフォーマは、ジオメトリック オブジェクトの変形に使用する 3D オブジェクトです。ボリューム デフォーマは、ジオメトリック オブジェクトのボリューム内部のポイントに影響を与え、オブジェクトのセンターから境界に向かって一定の割合で減衰していきます。

詳細については、「ボリュームによってポイントを操作する」(「データ交換」)を参照してください。

グリッド上のポイントを引っ張るボリューム デフォーマ

カメラ

Softimage のカメラは、現実世界の物理的なカメラと似ています。カメラはレンダリング対象となるビューを定義します。シーンにはいくつでもカメラを追加できます。既定ではカメラは非表示ですが、カメラを表示して別のビューでアイコンを表示することもできます。

カメラの詳細については、「カメラ」(「カメラとモーション ブラー」)を参照してください。

アイコンで示されたカメラがオブジェクトを被写体としています。

ライト

現実世界と同様に、ライトは使用する 3D シーンのすべてを表示できるようにします。各ライトはシーンのイルミネーションとなり、レンダリングされたイメージにおいて、オブジェクト サーフェイスの見栄えが変わります。ライトやそのプロパティを変更することにより、イメージの様子と雰囲気を劇的に変化させることができます。

ライトの使用方法の詳細については、「ライト」(「直接照明」)を参照してください。

スポットライト