スタイリング ツールを使用すると、そのオペレータがヘア オブジェクトのスタックに追加され、Explorer で確認できます。Softimage の任意のオブジェクトと同様に、ヘア オブジェクトのオペレータ スタックをフリーズすることができます(詳細については、「オペレータ スタックをフリーズする」を参照してください)。
フリーズすると、すべてのスタイリング オペレータ([変換]パネルの[スケール]、[回転]、[移動]を含む)がヘア ジェネレータ オペレータにまとめられ、ヘアの基本状態を保持します。
また、ヘアのスタイリング時に[イミディエイト]モードを使用して、オペレータがスタックに保持されないようにすることもできます。イミディエイトモードを参照してください。
スタックをフリーズすると、ヘアを大胆にスタイリングでき、新しいヘアの状態それぞれにダイナミクスを利用できます。たとえば、何らかのスタイリングを行い、ダイナミクスの追加とヘアの移動を行ってスタイリングを形成し、その後にスタックをフリーズします。存在するダイナミクスおよびスタイリング オペレータを考慮に入れた結果が新しいヘア状態として「焼き付けられ」、現在の状態になります。この新しい状態に対して、スタイル作成を継続でき、ダイナミクスは新しいヘア状態に対して適用されます。
キャラクタにはダイナミクスが適用され、前方や下方にすばやく動くようにアニメートします。この状態でヘアがフリーズされると、この状態が、現在のヘアになります。
[スケール]、[回転]、[移動]オペレータを含み、[MoveComponent]オペレータ ノードの[変換]パネルからスタイリング オペレータがすべて削除されます。ダイナミクスがヘアに適用すると、ダイナミクスをミュートしない限りそのオペレータも削除されます。
しかし、ヘアを作成する必要があるため、ヘア ジェネレータ オペレータは残ります(フリーズの影響を受けません)。
また、[Lock]オペレータが削除されてもロックされているポイントのロックは解除されません。これは、ロック状態が基本状態に固定されているためです。
(左下)フリーズ前のスタイリング オペレータのあるヘア スタック。
(右)フリーズ後のスタイリング オペレータおよびダイナミクス オペレータが消失したヘア スタック。フリーズ時にダイナミクス オペレータがミュートされていると、ダイナミクス オペレータはスタック内に残ります。