Fカーブ、キー、および領域のスケーリング

 
 
 

F カーブ、キー、またはファンションカーブの領域をスケーリングすると、アニメーションの時間設定(タイミング)が変更されます。F カーブの長さ(X 軸)を短くしたり、領域 を狭くしたりすると、アニメーションの速度は速くなります。逆に、F カーブの長さを長くしたり、領域を広げたりすると、アニメーションの速度は遅くなります。また、F カーブ、キー、領域を Y 軸に対してスケーリングすると、アニメーションの値が変更されます(ピボットポイントは0です)。

ヒント:Fカーブに数多くキーが存在する場合は、[HLE](high-level editing)ツールの[絶対スケーリング]方法を使ってスケーリングしてください(「シェーピング高密度 Fcurve(HLE)」を参照)。

領域のインタラクティブなスケーリング

F カーブ領域は、時間(水平方向)または値(垂直方向)でスケーリングできます。

ツールバーの[リプル]アイコンがアクティブの場合、領域を水平に伸ばすと、グラフで選択されていないキーはタイムラインの先(右方向)に移動します。

[リプル]がオフになっている場合、隣接するキーを越えて領域を引き伸ばすことはできません。詳細については、「リプル」を参照してください。

  1. [編集](Edit) [トランスフォーム ツール](Transformation Tools) [領域キー ツール](Region Keys Tool)を選択し、Q キーを押すか、またはツールバーで領域アイコン)クリックします。

  2. 修正する F カーブの領域を選択します。

  3. 次のいずれかの操作を実行します。

    • 領域の反対の境界をピボットとして使用して、領域をストレッチまたは圧縮するには、ハンドルを左クリックしてドラッグします。

    • 領域の中心をピボットとして使用して、領域を対称的にストレッチまたは圧縮するには、ハンドルを中央リックしてドラッグします。

    水平にドラッグすると、領域が時間軸に対して縮小または拡張されます。

    垂直にドラッグすると、領域の値の範囲が増大または縮小します。

領域の移動方法については、「領域によってキーを移動する」を参照してください。

正確なスケーリング

正確にスケーリングするには、[スケール X]([Sx])および[スケール Y]([Sy])テキスト ボックス、または[フレーム]および[値]ボックスを使用します。これらはすべて Fcurve Editor のツールバーにあります。

  1. サイズを変更するキー、Fカーブ、または領域を選択します。

    • キーを時間(X軸)に対してスケーリングする場合、カーブ上で一番左にあるキーの時間がピボットポイントになります。

    • Fカーブをスケーリングする場合には、ピボットポイントは0になります。

  2. 次のテキストボックスのいずれかにスケーリングの量を入力します。

    • F カーブ、または X で選択されているキーをスケーリングするには、[Sx]ボックスに絶対値を入力し、その係数を掛けます。たとえば、F カーブを選択して[Sx]テキスト ボックスに 2 と入力すると、F カーブの長さが 2 倍になります。

      次に、スケーリング前の選択されたカーブを示します。

      次に、2 でスケーリングした後の選択されたカーブを示します。黒のバッファカーブは前回のスケール示します。

      ヒント:[Sx]および[Sy]の各ボックスでは、リニア関数(l)およびランダム関数(r)を使用することもできます。ただし、その場合、1 つの値だけを取り、選択したキーすべてにその値が適用されます。

      詳細については、「 数値計算を使用した相対値の入力」を参照してください。

    • X で選択されたキー間の F カーブ セグメントをスケーリングするには: [フレーム](Frame)テキスト ボックスに値を入力し、その後に乗算記号(*)または除算記号(/)を入力します。たとえば、F カーブ セグメントのスケールを 2 倍にするには、[フレーム]テキスト ボックスに 2* と入力します。

    • F カーブまたは選択されているキーの値を変更するには、[Sy](Sy box)ボックスに絶対値を入力し、その係数を掛けます。

    • 選択されたキーの値を変更するには: [値](Value)テキスト ボックスに値を入力し、その後に乗算記号(*)または除算記号(/)を入力します。たとえば、選択されたキーの値を半分に分割するには、[値]テキスト ボックスに 2/ と入力します。

ピボットを使用したスケーリング

キーを選択して伸長するための操作は領域の伸長と同様です。ただし、グラフ領域内の任意の場所にピボットポイントを設定できる点が異なります。マウスを動かすと、キーはクリックした場所(ピボットポイント)を基点にスケーリングされます。たとえば、ピボットポイントがちょうどキーの中間にあれば、対称にスケーリングされます。

また、キーを 1 つだけ選択し、ピボットを使用してスケーリングすることもできます。この方法は、Fカーブ上の値をスケーリングする場合に特に便利です(縦軸でのスケーリング)。ピボットポイントに対してキーをスケーリングする場合、キーのハンドルの向きを変更する必要はありません。ハンドルはキーとともに正しくスケーリングされます。

  1. スケーリングするFカーブの領域内に存在する1つまたは複数のキーを選択します。

  2. [編集](Edit) [トランスフォーム ツール](Transformation Tools) [スケール キー ツール](Scale Keys Tool)を選択し、B キーを押すか、またはツールバーでスケール キー アイコンをクリックします。

  3. ピボットポイントにしたい場所をクリックすると、十字に交差する赤い線と「標的マーク」によって位置が示されます。また、Softimage ウィンドウ下部のステータスバーにピボットの位置が表示されます。

  4. マウスのクリックアンドドラッグ操作で、キーをスケーリングします。

    • 左クリックアンドドラッグで、左右または上下のいずれかの方向にスケーリングします。一度に伸張できるのは 1 方向だけです。伸張する方向は、最初にマウスを移動する方向(水平または垂直)によって決まります。

    • 中央ボタンでクリックアンドドラッグすると、垂直方向にのみスケーリングします。

    • 右ボタンでクリックアンドドラッグすると、水平方向にのみスケーリングします。