[トラッキング]オペレータを使用して、イメージを固定したり不安定化したりできます。
イメージを固定すると、揺れやジッターなどの望ましくないカメラの動きをシーケンスから除去できます。シーケンスを固定すると、トラッキング領域はシーケンスの継続時間中は、強制的に同じ位置に固定されます。はじめにシーケンスを固定し、後でエフェクトを適用することもできるため、カメラの揺れが何度も発生しているシーケンスにエフェクトを適用する場合にもこの設定を使用できます。
シーケンスを不安定化させると、固定したシーケンスにカメラの動きが復元されます。この設定は、カメラの動きが多いライブ アクション シーケンスに 3D エレメントをマッチさせる場合に便利です。たとえば、[トラッキング]オペレータを使用してライブ アクション シーケンスを固定し、その後で[トラッキング]オペレータで 3D シーケンスを不安定化します。前者に後者を合成すると、カメラの動きがマッチします。
「トラッカの設定」の説明に従って、トラッカを設定します。トラック ポイントは、前景イメージのコーナーを固定する場所に配置します。
「モーションパスの作成」の説明に従って、モーション パスを作成します。
1 ポイント固定を実行している場合は、[変換]ページの[レンダリング]タブにある[変換をラップ](Wrap Transform)オプションを有効にします。
[変換をラップ](Wrap Transform)を有効にすると、固定で欠落するはずだったイメージのエッジが折りたたまれ、固定時に作成されたイメージ内に隙間ができます。
