トラックの操作

 
 
 

Animation Mixer でクリップを追加し、それを順に並べるバックグラウンドを「トラック」と呼びます。Animation Mixer には 6 つのタイプのトラックがあります。

同一トラックまたは複数のトラック上で、クリップを順に並べることができます。ただし、同一トラック上ではクリップを重ねて置くことはできません。クリップを重ねて置くには、別のトラックを使用する必要があります。詳細については、「クリップの操作」を参照してください。

ヒント:Explorer でミキサトラックを検索するには、「Explorer で[Mixer]ノードエレメントを検索する」を参照してください。

トラックおよびトラック情報の表示

Animation Mixer 内のトラックおよびトラック情報は、次のいずれかの方法で表示のオンとオフを切り替えられます。

  • Animation Mixer コマンド バーの[表示](View)メニューから適切な[トラック](Track)コマンドを選択して、表示するトラックのタイプを決定します。

  • Animation Mixer のコマンドバーから[ビュー](View) [設定](Preferences)を選択して、表示オプションを設定する方法。

    [Animation Mixer 設定](Animation Mixer Preferences)ダイアログ ボックスの[トラック](Tracks)タブをクリックし、表示するトラックのタイプを選択します。

    また、[トラック]ページでもトラック表示オプション([トラック名]、[トランジション]、および[トラックのツールチップ])を選択できます。

  • トラックを右クリックし、[ディスプレイオプション](Display Options)を選択します。[Animation Mixer]ダイアログボックスが開きますが、[トラック]ページ表示されます。

トラックの選択

トラックを選択すると、適切なコマンド(トラックの挿入やトラック制御へのアクセスなど)がすべて選択したトラックに適用されます。選択したトラックのコントロールアイコン領域の周囲は白線で表示されます。

  • トラック左側のトラックアイコンをクリックします。

  • [Shift]キーを押しながらトラックのアイコンをクリックして、複数のトラックを選択します。

  • Ctrlキーを押しながらトラックのアイコンをクリックして、複数トラックの選択を切り替えます。

トラックの追加

Animation Mixer 内のトラックは、常にレイヤ、アニメーション、シェイプ、オーディオ、キャッシュの順で上から下にグループ化されます。Animation Mixerにトラックを追加しても、このグループは保持されます。

何も選択していない状態でAnimation Mixerにトラックを追加すると、トラックは同じ種類の「スタック」の一番下に追加されます。たとえば、Animation Mixerにシェイプとオーディオのトラックがあり、そこにシェイプトラックを追加すると、他のシェイプトラックの下、つまりオーディオトラックの上に新規トラックが追加されます。

トラックを選択すると、その上に同じ種類のトラックを直接挿入できます。たとえば、アニメーショントラックを選択している場合は、その上に別のアニメーショントラックを直接挿入できます。この状態でシェイプトラックを追加すると、シェイプトラックスタックの一番下に追加されます。

トラックを Mixer に追加するには、次のいずれかを実行します。

  • 既存のトラックを右クリックし、[トラックの追加](Add Track)を選択します(または[I]キーを押します)。次に該当するトラックの種類をメニューから選択します。

  • Animation Mixerの[トラック]メニューから、適切なコマンドを選択します。

    • [アニメーションの追加]: トラックはアクション クリップのみを保持できるトラックを追加します。[Shift]+[A]を押すこともできます。

    • [シェイプトラックの追加]:シェイプクリップのみを保持するトラックを追加します。[Shift]+[S]を押すこともできます。

    • [オーディオトラックの追加]:オーディオクリップのみを保持するトラックを追加します。[Shift]+[U]を押すこともできます。

    • [キャッシュファイルトラックの追加]:キャッシュクリップのみを保持するトラックを追加します。

注:
  • アニメーション レイヤ トラックを直接 Mixer に追加することはできません。それらは、アニメーション レイヤの作成時に自動的に作成されます。
  • イメージ クリップのトラックは、エレメントとして定義されず、他のタイプのトラックとして定義されるため、追加できません。Animation Mixer でイメージ クリップを操作するを参照してください。
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ヒント:同種のトラックをまとめてすばやく追加するには、[トラック]コマンドを1度選択し、次に[トラック]メニュー名を中央ボタンでクリックして、前回のコマンドを繰り返します。

同じ種類のトラックを挿入するには

以下の方法は、いずれも現在のトラックまたは選択されたトラックの上に同じ種類のトラックを挿入します。

  • トラックを右クリックして、[挿入]、[種別]、[トラック](Insert type Track)を選択します。

  • トラックを選択し、前述の任意の方法を実行します。

トラックの順序を変更する

Mixer にいくつかのトラックを作成後、それらの順序を変更できます。たとえば、顔の各パーツ(上唇、下唇、左眉毛、右眉毛など)で複数のシェイプ トラックをまとめるなど、トラックをグループ化できます。または、すべてのミュートされたトラックをトラック タイプ(アニメーション、シェイプ、キャッシュなど)の一番下に移動して、ビューを乱雑にしないようにすることができます。

トラックは、同じタイプの他のトラックがある場所にのみ移動できます。たとえば、シェイプ トラックをアニメーション トラックの間に移動することはできません。これは、トラックが組み合わせ不可能な異なる親コンテナに編成されているためです。

イメージ クリップを格納するトラックを除く、すべてのタイプのトラックの順序を変更できます。

トラックの順序を変更するには、そのアイコン領域をクリックし、同じタイプの他のトラックの中の新しい場所にドラッグします。黒いバーは、トラックが配置される場所を示します。

新しいトラックの順序は、エクスプローラのモデルの Mixer >[トラック](Tracks)フォルダでも自動的に更新されます。

下のイメージで、Mixer_Shape_Track は Mixer_Shape_Track3 の下に移動されます。

ミュートおよびソロオプションに設定したトラックの再生

Animation Mixer での作業中は、再生パネルのボタンを使用したりタイムラインをスクラブするなどして、シーンのトラックを再生できます。また、ミュートオプションやソロオプションを使用して、特定のトラックに作業を集中させることもできます。

  • トラックの[ミュート]オプションをアクティブにする([m]ボタンをクリックする)と、残りのシーンを再生する際に、ミュートしたトラックが再生されなくなります。[ミュート]オプションを有効にすると、トラックは明るいオレンジ色になります。このとき、ミュートされたトラック上のクリップはすべて薄い灰色で表示されます。この色は、クリップが無効になっていることを表します。

  • トラックの[ソロ]オプションをオンにして([s]ボタンをクリック)、そのトラックだけを再生します。ソロがオンになっているトラックは緑色に変わります。指定したトラックのみを再生できるように、複数のトラックにソロを適用することもできます。

    トラックを右クリックして、[トラックのプロパティ](Track Properties)を選択するか、トラックを選択してミキサのコマンド バーから[トラック](Track) [トラックのプロパティ](Track Properties)を選択して、これらのオプションを設定することもできます。

    注:
    • ミュートオプションに設定したトラックからクリップを移動しても、クリップのミュートは解除されません。ミュートを解除するには、クリップの新しい配置先トラックを一度ミュートした後、ミュート解除します。

    • また、ミュートはクリップ別に適用することもできます。クリップをミュートするには、クリップを右クリックし、[クリッププロパティ](Clip Properties)選択して、開いたプロパティエディタで[アクティブ](Active)をオフにします。

トラックの削除

トラックを削除すると、トラック自体と、トラックが保持しているクリップがすべて削除されます。

トラックを削除するには

次のいずれかを実行します。

  • 削除するトラックを右クリックして、[トラックの削除](Delete Track)を選択します。この操作により、右クリックしたトラックのみ削除され、その他のトラックは削除されません。

  • 1 つまたは複数のトラックをそれらのアイコンをクリックして選択し([Shift]+ 複数のトラックをクリック)、次にミキサのコマンド バーから[トラック](Tracks) [トラックの削除](Remove Track)を選択するか、[Delete]キーを押します。

空のトラックを削除するには

  • ミキサのコマンド バーから[トラック](Track) [未使用のトラックを削除](Delete Unused)を選択します。

    これにより、コンパウンド クリップ内の空のトラックを含む、クリップがないあらゆるタイプのすべてのトラックが削除されます。