ローカル変換とグローバル変換をアニメートする

 
 
 

オブジェクトの親を基準にオブジェクトをアニメート(ローカルアニメーション)したり、シーンのワールド原点を基準にアニメート(グローバルアニメーション)できます。アニメートすると、適切なローカルまたはグローバル変換の値が保存されます。保存された値は[ローカル変換]および[グローバル変換]プロパティ エディタで確認できます。

ローカル変換とグローバル変換の両方をアニメートする場合、グローバル アニメーションが優先されます。

変換の常駐場所

オブジェクトを変換すると、Explorer でオブジェクトの[Kinematics]ノードにその変換パラメータが表示されます。この場合のキネマティクスは「動き」を意味しており、インバース キネマティクスやフォワード キネマティクスのことではありません。

ノード

説明

A

[Kinematics]ノード内には[Global Transform]ノードと[Local Transform]ノードがあり、これらは変換のタイプを示します。

ノードのアイコンをクリックすると、該当するプロパティ エディタが表示されます。また、オブジェクトを選択して[Ctrl]+[K]キーを押すと、[ローカル変換]プロパティ エディタが開きます。

B

[Global Transform]ノードと[Local Transform]ノードには、それぞれ[Pos]フォルダ(位置または移動)、[Ori]フォルダ(向きまたは回転)、[Scl]フォルダ(スケール)、[Sclori]フォルダ(スケールの向き)が存在します。

C

[Pos]フォルダ、[Ori]フォルダ、[Scl]フォルダには、それぞれ特定の軸に対応する X、Y、Z パラメータが存在します。

ローカル変換

ローカル変換またはグローバル変換のどちらの値もアニメートできますが、通常はローカル変換をアニメートするほうが適しています。これは、オブジェクトをアニメートする際には通常、ワールド空間の原点に対してではなく、オブジェクトの親に対して相対的にアニメートするためです。ローカルにアニメートすると、階層内のすべてのオブジェクトの相対位置を維持しながら、オブジェクトの親をブランチ選択して移動することができます。

[変換]パネルのツールをアクティブにすると、対応するローカル変換パラメータがアニメート用に自動的にマーキングされます。通常、この方法でアニメーションを作成することを想定して設計されているためです。その後は、対象を手動で指定しなくても、すぐにキーを設定できます(「キーを使用してアニメートする」を参照)。

正確なパラメータに確実にキー設定するための詳細については、「変換パラメータをマーキングする」を参照してください。

グローバル変換

グローバル変換の値は、階層で親から子に継承されるすべてのローカル変換の最終結果です。

  • グローバル変換をアニメートする場合、オブジェクトが階層内にあるかどうかは関係ありません。グローバル変換キーを使用すると、親から子への継承はすべてオーバーライドされるため、何も継承されません。

  • グローバル変換パラメータをアニメートする場合は、マーク パラメータ リストまたは[グローバル変換]プロパティ エディタで、パラメータを明示的にマーク(およびロック)する必要があります(「変換パラメータをマーキングする」を参照)。

  • オブジェクトを常にグローバルに操作し、キー設定する(オブジェクトが常に親の変換の影響を受けないようにする)場合は、オブジェクトの[ローカル変換]プロパティ エディタの[オプション]ページで継承方法を変更できます。詳細については、「アニメーションの継承を変更する」を参照してください。