Syflex ICE シミュレーションは、他の ICE シミュレーションと同じ方法で再生およびキャッシュすることができます。
Syflex ICE シミュレーションを再生する処理とツールは、ICE シミュレーションの場合と同じです。「ICE シミュレーションを再生する」を参照してください。
他の ICE シミュレーションと同様、Syflex ICE シミュレーションもシミュレーション環境内に存在します。「ICE シミュレーション環境」を参照してください。
大部分の再生オプションは、Syflex クロス シミュレーションが存在するシミュレーション環境のための[Simulation Time Control]プロパティエディタで設定されます。
[シミュレーション](Simulation) [環境のインスペクト](Inspect Environment)を選択して、シミュレーション環境の[シミュレーション時間コントロール]プロパティ エディタを開きます。
シミュレーションをスクラブして逆再生する場合は、ファイルにキャッシュする必要があります。詳細については、以下を参照してください。
Syflex ICE シミュレーションの初期状態を設定する(つまり、シミュレーションを何らかの変形状態から開始させる)ことはできませんが、プリロールを設定することはできます。以下を参照してください。
Syflex シミュレーションの精度を設定するには、[Syflex クロス]または[Syflex カーブ]プロパティ エディタで[精度](Precision)値を設定します。
ICE デフォーメーション シミュレーションをキャッシュするのと同じ方法で、Syflex ICE シミュレーションをキャッシュすることができます。ICE シミュレーション データでのキャッシュには、次の 3 つの方法があります。
[Cache Manager]の[書き込み](Write)タブにあるオプションを使用して、ICE シミュレーションとその ICE 属性をポイント キャッシュ ファイルにプロットします。「キャッシュ ファイルの書き込み」を参照してください。
[シミュレーション時間コントロール](Simulation Time Controls)プロパティ エディタの[ファイルのキャッシュ]オプションを使用して、ICE シミュレーションとそのローカル ICE 属性値をポイント キャッシュ ファイル(および、オプションでアクション ソース)にキャッシュします。「ICE シミュレーション環境キャッシュ ファイルを作成する」を参照してください。
ICE ツリーで[Cache on File]ノードを使用して、ICE シミュレーションとその ICE 属性をポイント キャッシュ ファイルに保存します。「ICE Tree でキャッシュ ファイルを書き込み」を参照してください。
また、[Cache on File]ノードを使用して、キャッシュ ファイルからの属性情報の読み込み(ロード)や、キャッシュ ファイル シーケンス同士のブレンドまたはマージも行うことができます。「ICE Tree でキャッシュ ファイルを読み込む」を参照してください。
[Cache on File]ノードを使用して作成されたキャッシュファイルは、Cache Managerを使用して作成されたものと同じタイプになります。「Cache Manager」を参照してください。つまり、作成されるキャッシュ ファイルは ICE Tree または Animation Mixer のいずれでも使用できます。
ほとんどの場合、シーンの最初のフレームの前に、Syflex シミュレーションを開始する必要があります。これにより、クロスまたはカーブ デフォーメーションを定着させたり、シーンでの出来事(クロスがすでに釘から吊り下げられている場合や、アニメートされたキャラクタがクロスを着ている場合など)に適した位置と速度になるようにすることができます。
Syflex ICE シミュレーションの初期状態を直接設定する(つまり、シミュレーションを何らかの変形状態から開始させる)ことはできませんが、プリロールを設定することはできます。以下の手順で実行します。
シミュレーションが希望する状態になるのに十分な時間をとるために、シーンのタイムライン開始フレームを負のフレームに設定します(たいていの場合は 20～50 フレームで十分です)。
このフレーム値に合うように、[Syflex クロス]または[Syflex カーブ]コンパウンドのプロパティ エディタの[最初のフレーム](First Frame)の値を設定します。この値は、必ずシーンのタイムライン再生範囲内になるようにしてください。
