ICE シミュレーション環境

 
 
 

ICE シミュレーション環境は、シミュレーションを再生するためのシミュレーション時間コントロール(「ICE シミュレーションを再生する」を参照)、再生または書き出し用にファイル内の ICE シミュレーションを保存する環境キャッシュ ファイル、ICE シミュレーションで使用される ICE 以外のフォースで構成されています。

ICE シミュレーション環境は、ICE 以外のリジッド ボディで使用されるシミュレーション環境(「シミュレーション環境」を参照)と同じですが、リジッド ボディとリジッド コンストレイントのグループが自動的に作成されない点が異なります(ICE 環境で ICE 以外のリジッド ボディを作成していない場合)。

注:ICE シミュレーションで ICE 以外のフォース([シミュレート]>[フォース]メニューなど)を使用する場合、それらのフォースはシミュレーション環境の[フォース]グループに追加されますが、自動的には適用されません。ICE ツリーでこれらのフォースを使用する方法については、「ICEフォース」を参照してください。

シミュレーション環境は、シミュレートされた[ICETree]ノードが作成されると自動的に作成されます。シミュレートされた[ICETree]ノードは、ICE Tree に直接作成されるか、選択したオブジェクトからパーティクル放出を作成すると自動的に作成されます。ただし、1 つ以上のシミュレーション環境がすでにシーン内に存在する状態で、シミュレートされた[ICETree]ノードまたはパーティクル シミュレーションを作成すると、そのシミュレーションは現在の環境に追加されます。

モデルを読み込むと、そのモデル用に別途シミュレーション環境が作成されます。ただし、複数の環境を 1 つにマージすれば、複数のモデルの ICE シミュレート オブジェクトすべてを同じシーン内で相互作用させやすくすることができます。

ICE シミュレーション環境を作成する

環境を作成すると、その環境が自動的に現在の環境になります。現在の環境は、変更することができます。その後で作成する ICE シミュレーションは、自動的に現在の環境に追加されます。

ICE シミュレーション環境を作成するには、以下のいずれかの操作を実行します。
  • パーティクル シミュレーションを作成します(「さまざまなICE パーティクル放出の設定」(「ICE パーティクルシミュレーション」)を参照)。

    シーン内にシミュレーション環境がない場合は、環境が作成されます。シーン内にすでに 1 つ以上のシミュレーション環境が存在する場合、そのシミュレーションは現在の環境に追加されます。

    または

  • ICE Tree ビューで[作成](Create) [シミュレートされた ICE Tree](Simulated ICE Tree)を選択します。

  • さらにシミュレーション環境を追加するには、[シミュレート]ツールバーから[作成](Create) [リジット ボディ](Rigid Body) [環境](Environment)を選択します。

  • 環境を表示するには、[環境](Environments)または[現在の環境](Curr. Envir)を選択します。Explorer のスコープ

現在の環境を設定するには:

  1. 現在の環境に設定する環境を選択します。

  2. 選択した環境を右クリックし、[現在の環境として設定](Set as Current Environment)を選択します。

複数の環境をマージする

環境のマージによって、複数のシミュレーション環境にあるエレメントすべてが取得され、1 つにまとめられます。マージは、それぞれが独自のシミュレーション環境を持つ複数のモデルを読み込み、それらから 1 つの ICE シミュレーションをアセンブルする場合に便利です。

最初に選択したシミュレーション環境に、他の環境がマージされます。マージ後、他のシミュレーション環境は削除されます。

詳細については、「複数の環境をマージする」(「 シミュレーションとエフェクト」)を参照してください。

注:
  • 現時点では、ICE 以外のリジッド ボディを含まない ICE シミュレーション環境を、通常の(ICE 以外の)リジッド ボディを含むシミュレーション環境とマージすることはできません(「リジッド ボディ」を参照)。
  • これを回避するには、ICE 以外のリジッド ボディを作成し、マージする ICE シミュレーション環境の一部として含めます。これにより、ICE シミュレーション環境にはない[リジッド ボディ]フォルダが自動的に作成されます。作成したリジッド ボディを使用しない場合は、非表示にしたり削除できます。