診断レンダを作成する
 
 
 

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診断レンダリング モードでは、シーンを別の表現でレンダリングします。色分けされた統計情報がレンダリング イメージに追加されるか、全体的に置き換えられます。通常、この統計情報は、ユーザが選択した診断モードに応じて、点、線、あるいはカラー バーなどで構成されます。

診断モードを使用すれば、サンプリング、フォトンの放射照度と密度、ファイナル ギャザリング、オブジェクトのサイズと距離などに関する情報を取得し、視覚的に表示できます。

重要:いくつかの診断モードは同時に実行できます。この場合、2 番目に起動した診断モードは、最初の診断レンダリングの診断レンダリングを生成します。その他の診断モードを希望する場合は、一度に 1 つの診断モードのみを有効にするようにしてください。

サンプリング診断

[サンプリング表示](View Sampling)診断は、イメージのサンプリング密度をグレースケールで点描します。点が密集しているほど実行されるサンプリング量が大きくなります。[エイリアシング]タブで定義されているとおり、サンプリングされないピクセルは黒に、サンプリング量が最大であるピクセルは白になります。赤色の線はタスクの境界を表します。ちょうどピクセル境界上にあるサンプルは、下または左のピクセルに属します。

注:サンプリング診断モードは、ラスタライザでの使用に適していません。このツールの目的はアダプティブ サンプリング パターンの視覚化ですが、ラスタライザは固定サンプリング パターンを使用します。

フォトン診断

[フォトン表示](View Photons)診断は、選択したオプションに応じて、フォトンの[照度](Irradiance)または[密度](Density)をカラーで表示します。

[密度](Density)を選択した場合、[最大](Maximum)の値も設定する必要があります。これは、最大値(100%)として定義したサーフェイス単位ごとのフォトン数です。この値を 0 に設定した場合は、適切な最大値が自動的に求められます。

診断レンダでは、照度または密度の値はカラースケールで表現され、値が 0%近辺では青く表現されます。値が増加するにつれ、スケールはシアン、緑、黄へと移動し、赤で 100%の値を表現します。さらに値が高くなると白色になります。

この診断は、フォトン マップでフォトンの個数を調整していて、さまざまな精度オプションを設定している場合に便利です。なぜなら、密度(または放射照度)はこれらの設定を使用して推測されるからです。

グリッド診断

[座標グリッド表示](View Coordinate Grid)診断は、レンダリング イメージ上に、[オブジェクト](Object)空間座標、[ワールド](World)空間座標、または[カメラ](Camera)空間座標のグリッドを重ねて表示します。X 軸、Y 軸、Z 軸はそれぞれ赤、緑、青のラインで表現されます。[サイズ]の値により、1つのグリッドあたりのサイズが決まります。この診断は、オブジェクトのサイズ、オブジェクト間の距離などを把握するのに役立ちます。

ファイナルギャザリング診断

[ファイナル ギャザリングのポイントを表示](View Final Gather Points)診断は、レンダリング イメージ上に緑、青、および赤のファイナル ギャザリング ポイントを重ねて表示します。

  • 緑のポイントは、前処理中に計算された最初のファイナル ギャザリング ポイントです。

  • 青いポイントは、シーン全体のではなく独自のファイナル ギャザリング マップを使用するオブジェクトに属します。

  • 赤のポイントは、エフェクトを完了するためにファイナル ギャザリング マップでさらなる情報(追加サンプル)が必要になった場合に、レンダリング時に計算される追加ポイントです。

通常、ファイナル ギャザリング診断ではほとんど緑/青のポイントが表示され、赤のポイントは少数しか表示されないはずです。

Pixel Time 診断

ピクセルあたりのレンダリング時間は、レンダ領域に表示されるか、Pixel Time フレームバッファを使用してディスクに出力されます。[最大 Pixel Time(µS)](Max Pixel Time (µS))設定を使用して、ピクセル時間の上限またはホワイトポイントを設定できます。

領域に表示する場合、問題のスポットがわかりやすいように、イメージは誤った色で表示されます。青のピクセルは低い値、緑のピクセルは中間の値、赤のピクセルは高い値を示します。