ここでは、アンチエイリアス、サンプリング、フィルタリングの各オプションを正しく設定するためのヒントとコツをご紹介します。
画面全体を埋めつくすテクスチャ マップをレンダリングするときは、エッジが見えないため、アンチエイリアスを加えることは避けてください。また、テクスチャ マップ自体がすでにアンチエイリアスされている場合は、改めてレンダリングの際にアンチエイリアスを追加する必要はありません。
モーション ブラーの品質向上のためにアンチエイリアシングを追加する前に、モーション サンプル値を調整してください。
モーション サンプルによって、レンダリング パフォーマンスにそれほど影響を与えずにモーション ブラーの品質を向上させることができます。また、通常、アンチエイリアスの設定は調整する必要がありません。詳細については、「mental ray のレンダリング設定」(「カメラとモーション ブラー」)を参照してください。
サンプリングの最小値と最大値は、同一の正の値に設定しないでください。サンプリングを行う意味がなくなります。
領域内のサンプリングを過度に増やす必要はありません。レンダリングが遅くなります。
一方、同一の負の値を使用すると、サンプル数が制限されるため処理が速くなり、おおまかなプレビューを行う上で便利です。たとえば、-1/-1 の値でレンダリングすると、-1 と 0 を設定する場合よりも高速になります。
0.05 未満のサンプリング コントラスト値を使用すると、不要なオーバーサンプリングが発生し、レンダリングが低速化します。
フレームごとにサンプリング パターンを変更すると、レンダリングしたシーケンスにちらつきが生じる場合があります。[フレームバッファ](Framebuffer) [サンプル フィルタリング](Sample Filtering) [すべてのフレームで同じサンプリング パターン使用](Use Same Sampling Pattern for All Frames)オプションを有効にすることで、ちらつきを軽減できます。