複数のオブジェクトが階層内にある場合は、各種のマウスボタンを使用して、階層内の1つのオブジェクト、ブランチ、またはツリー全体を選択できます。さらに、[Select]パネルの[選択](Select)メニューには、さまざまな方法で階層の各種メンバを選択できるコマンドがあります。
次の例に示すように、選択のタイプ(ノード、ブランチ、ツリー)は、Softimageの特定の操作において重要な意味を持ちます。
プロパティ(マテリアルを含む)を適用する場合。オブジェクトをブランチ選択すると、適用されるプロパティが子に継承されます。「プロパティのプロパゲーション」を参照してください。
階層内のオブジェクトを削除する場合。「階層内のオブジェクトの削除」を参照してください。
アクションを保存する場合。オブジェクトをブランチ選択すると、子のアニメートされたパラメータは確実にアクションに保存されます。「アクション ソースにアニメーションを保存する」(「Animation Mixer のノンリニア アニメーション」)を参照してください。
[Constrain] [子変換コンペンセイション](Child Transform Compensation)(ChldComp)がオンのときにオブジェクトを変換する場合。子オブジェクトの変換パラメータがアニメートされておらず、このオプションがオンの場合は、親がノード選択されて変換された場合に子は変換されません。親と一緒に子を変換するには、親をブランチ選択する必要があります。「変換と階層」(「3D 空間での操作」)を参照してください。
オブジェクト選択フィルタおよびツールの詳細については、「選択」を参照してください。
ノード選択は最も単純な方法で、1つのオブジェクトを選択できます。オブジェクトをノード選択すると、そのオブジェクトだけが選択され、ブランチのほかのオブジェクトは選択されません。ノード選択したオブジェクトは、白色でハイライト表示されます。
オブジェクトをブランチ選択すると、選択された状態が子に「継承」されます。ブランチのルートは白色でハイライト表示され、子は灰色でハイライト表示されます。また、[Select]パネルで名前の前に「B:」と表示されます。
オブジェクトをツリー選択すると、オブジェクトの最上位の親がブランチモードで選択されます。基本的にはブランチ選択と変わりませんが、最上位のノードを選択する点でブランチモードとは異なります。階層内の任意のオブジェクトをクリックして階層全体をブランチ選択する場合に便利な選択方法です。
右クリックでツリー選択すると、デフォルトで次のようになることに注意してください。
I階層がモデル内部にある場合、モデルノード自体は選択されません。これによって、アニメートやそのモデルの名前空間にある(モデル自体がシーンのルートの名前空間にある)パラメータにキーを設定するのが容易になります。
オブジェクトがキネマティックチェインエレメントの場合、チェインがより大きなツリーの一部であっても、対応するチェインルートがブランチ選択されます。
いずれの場合も、階層内のナビゲーションの説明に従って選択を変更できます。選択プリファレンス[プリファレンス リファレンス]で右クリックして、動作を変更することもできます。