ヘアは、実際にはガイド ヘアとレンダ ヘアの 2 種類のヘアで表現されます。ガイド ヘア(ジオメトリ)はスタイリングに、レンダ ヘアは表示およびレンダリングに使用します。ビューポートではガイド ヘアとレンダ ヘアのいずれかを表示できます。
レンダ ヘアは、ガイド ヘアから生成され、ガイドヘア間を補間する「補充」ヘアです。また、その名が示すように、レンダ ヘアは実際にレンダリングされるヘアです。カラー情報は、ヘアに接続したシェーダに設定した情報と一致し、レンダ領域を使わずにヘア プロパティを微調整できます。
どの表示タイプを使っていても、ヘア オブジェクトを選択するとガイド ヘアが表示されます。
Dr. Bunsen には、ガイド ヘア(白色)およびレンダ ヘア(「補充」ヘア)の両方が表示されています。ここでは[レンダ ヘア]表示タイプが有効になっていますが、ヘア オブジェクトが選択されているのでガイド ヘアが白く強調されています。
ガイド ヘアのスタイリングについては、「ガイド ヘアをスタイリングおよびアニメートする」を参照してください。また、レンダ ヘアについては、「レンダ ヘアで外観を決定する」を参照してください。
ガイド ヘアのみを表示する場合は、[ヘア]プロパティ エディタの[表示タイプ](Guide Hairs)で[ガイド ヘア](Display Type)を選択します。これにより、表示が高速化されます。ヘアのスタイリング時には便利です。
レンダ ヘアのみを表示する場合は、[表示タイプ](Display Type)で[レンダヘア](Render Hairs)を選択します。
次に、[ヘアのレンダリング %](Render hairs %)の値を設定し、ビューポートで[レンダ ヘア](render hairs)を表示する割合を指定します(デフォルトは 10%)。
この値は、[ヘア]プロパティ エディタの[レンダ設定]セクションの[ヘア総本数](Total Hairs)値(既定値 6500)に対する比率です(「マップをレンダ ヘア パラメータに接続する」を参照)。この比率を増やすと最終的な品質が向上しますが、インタラクション スピードが低下します。
[表示設定]の[ヘアのレンダリング %](Render hairs %)値は、ビューポートでレンダ ヘアを表示する際の設定に過ぎません。ヘアのレンダリングの割合を決定するには、[レンダ設定]領域の[ヘアのレンダリング%](Render Hairs%)の値を設定する必要があります(「ヘアの一部(%)のレンダリング」を参照)。
[ヘア]プロパティ エディタで設定したレンダ ヘアの割合および表示オプションは、[ヘア]ツールバーの[ヘアのレンダ]メニューに反映されます(下図を参照)。
[ディスプレイモードを使用](Use Display Mode)を選択すると、各ビューポートで設定されているディスプレイ モードにより、レンダ ヘアまたはガイド ヘアのどちらかを表示します。ガイド ヘアは[ワイヤ フレーム]、[デプス キュー]、[陰線消去]の各タイプで表示され、レンダ ヘアは[コンスタント]、[シェーデング]、[テクスチャ]、[テクスチャ デカール]、[リアルタイム シェーダ]([OpenGL]の表示モード)の各タイプで表示されます。
これにより、レンダ ヘアを全てのビューポート上で表示させないことで、インタラクション スピードの向上や視覚的な混乱がなくなります。