事前チェックを実施する
 
 
 

Face Robot を使用するにあたって、最も重要なのはモデルの質です。用意したモデルの質が、最終的に満足のいく結果が得られるかの基礎になります。

モデリングの要件については「頭のモデリング」で説明していますが、モデルが適切かどうかを確認するには、作業を開始する前に事前チェックを実施してください。チェックを実施すると、問題なく Face Robot にモデルをロードして作業開始できます。

顔のパーツのジオメトリ(ポイントの移動など)およびトポロジ(ポイントおよびポリゴンの追加または削除など)を変更してから、スキャンを実行できます (「顔オブジェクトを組み立てる」を参照)。ただし、オブジェクトをスキャンしたら、トポロジは変更できません。ジオメトリのみ変更できます。

使用している 3D モデリング ソフトウェアにモデルをロードし、次のチェックリストに基づいて確認してください。

  • 頭はポリゴン メッシュ。

  • ポリゴン数は 1,500~20,000。解像度が高くなるほど良好な結果が得られますが、ソフトウェアの動作は遅くなります。

  • 頭のオブジェクト センターはグローバル原点(0, 0, 0)にある。

  • 頭のスケールは Face Robot の 1 単位が約 1 インチまたは 1 cm に相当するようになっている。これは必須ではありませんが、この程度のスケールにすると良い結果が得られます。スケールがこれより小さすぎたり、大きすぎたりしないようにしてください(たとえば、1 単位が 10 cm を超えるような場合は大きすぎる)。

  • 頭の向きは、Y が上、Z が前になっている。つまり、頭が正の Z 方向を向き(鼻の先端はZ > 0)、頭の頂点が正の Y 方向を向いていることです。

  • 頭に三角形ポリゴンが少なく、N 面のポリゴンもほとんどない。大部分が四角形ポリゴンである。

  • 頭にある穴は首にある 1 つのみ。目や口には穴がない。モデルを Face Robot にロードしてから穴を修正することもできます。「穴を修正する」を参照してください。

  • 口腔がモデリングされているため、唇の内側が存在し、唇が外側に曲げられるようになっている。モデルを Face Robot にロードしてから口腔を作成することもできます。「口内壁の作成」を参照してください。

  • 頭にはアニメーションがない(アニメートされた変換がない)ことが望ましい。

  • 2 つの眼球が個別のメッシュまたはグループに配置されている。眼球オブジェクトを Face Robot にロードすることも、モデルをロードしてから眼球オブジェクトを作成することもできます。「眼窩および眼球の作成」を参照してください。

  • 眼球に内膜および外膜がある(角膜バルジがある)。

  • 眼窩は最低限上瞼と下瞼の内側が存在するようにモデリングされている。モデルを Face Robot にロードしてから眼窩を作成することもできます。「眼窩および眼球の作成」を参照してください。

  • 涙腺(涙管)がモデリングされている。

歯と舌

  • 上の歯と下の歯が個別のメッシュまたはグループに配置されている。

  • 舌はオプション。ただし、含まれる場合は、独立したメッシュにする必要がある。

  • モデルをロードした後、[ステージ1]の[アセンブル]パネルの[パーツ]タブから歯および舌メッシュをロードすることもできます。「顔オブジェクトを組み立てる」を参照してください。

  • 歯および舌の場所が、口の中におさまっている。つまり歯の前面は唇の内側にあり、舌の先が歯より後ろにある。

モデリングのステージでは、唇が歯を貫通しないようにする必要があります(口角については問題ない)。ソルビングの前(「ステージ 4: フィッティング」の終わり)のモデルで歯と唇が交差している場合は、ソルビングしても問題が解決されません。