ファイルの読み込みと書き出しをトラブルシューティングする

 
 
 

次の表は、ファイルの読み込みと書き出しに関する一般的な問題と考えられる解決方法を示しています。

問題/エラー メッセージ 考えられる解決方法

モデルを読み込むときに次のメッセージが表示される。

サブディビジョンのない高解像度メッシュを Mudbox に読み込みます。パフォーマンスが最適ではなくなる可能性があります。パフォーマンスを向上させるには、[メッシュ]メニューの[サブディビジョン レベルの再構築]を使用してみてください。

このメッセージは、読み込んでいるモデルのポリゴン数が 150,000 を超えているため、モデルがベース メッシュとして使用されてサブディバイドされた場合には、インタラクティブなパフォーマンス(タンブル、トラック、ドーリー)が低下する可能性があることを示しています。

Mudbox は、高解像度のモデルを扱う場合にディスプレイとインタラクティブなパフォーマンスを最適化する独自の機能を備えていますが、これらの機能は、ベース レベルとして読み込まれたモデルのポリゴン数が少ない場合に適しています。

このメッセージで説明されている機能は、低解像度メッシュを使用したサブディビジョン レベル構造の再作成に使用できます。詳細については、「ZBrush からモデルを読み込む」と「ディスプレイスメント マップを使用してスカルプトする」を参照してください。

他のオートデスク製品をインストールしているのに、[ファイル]メニューから[3ds Max に送信][Maya に送信]、または[Softimage に送信]オプションを選択できない。

これらの送信オプションを使用するには、両方のオートデスク製品のバージョンが同じである必要があります(たとえば Mudbox 2013 と Maya 2013 など)。

[ファイル]>[Maya に送信]を選択すると、次のメッセージが表示される。

Mudbox は Maya を見つけられません。Maya の場所を[基本設定]ウィンドウの[パス]セクションに設定し、もう一度行ってください。

このメッセージは、受け取り側のアプリケーションを、予期されていた既定のフォルダの場所から見つけることができず、起動できないことを示しています。

[パス]基本設定で、Maya のパスが正しく設定されていることを確認します。

モデルを読み込むときに次のメッセージが表示される。

問題が発生しました。ログ ファイルを参照してください。

読み込んでいるファイルについて、Mudbox で何らかの問題が発生しました。ほとんどの場合、ログ ファイル([ウィンドウ]>[ログ])に問題の説明が記載されます。

たとえば、UV タイル境界を超える UV セットを含むモデルが読み込まれると、インタラクティブ面のパフォーマンスが低下したり、アプリケーションの安定性に影響してしまう場合があります。ログ ファイルに、この状況が発生したことを示すエラー メッセージが表示されます。最良の結果を得るには、UV セットを除去または編集して状況を修正し、メッシュを再度読み込みます。

別の 3D アプリケーションから読み込まれた OBJ ファイルをスカルプトまたはサブディバイドできない。

モデルのポリゴン トポロジが Mudbox でサポートされていない可能性があります。詳細については、「モデルのスカルプトを準備する」を参照してください。

モデルを元のモデリング アプリケーションにロードすることで、Mudbox の問題の原因になる非多様体トポロジがモデルに含まれていないことを確認します。

一部の 3D モデリング アプリケーションには、非多様体の状態を確認および修正し、エッジを縮退させる機能があります。

OBJ ファイルを別の 3D アプリケーションから読み込むと、次のエラーが発生して Mudbox が終了する。

不明なエラーが発生しました

Maya などの別の 3D アプリケーションに同じ OBJ ファイルを読み込んで保存し、この 2 番目のバージョンの OBJ ファイルを読み込んだときにもまだ問題が発生するかどうかを確認します。

問題が解決されない場合は、元の OBJ ファイルが壊れている可能性があります。

別の 3D モデリング アプリケーションから OBJ 形式のファイルとして書き出されたモデル上のシェーディング マテリアルが、Mudbox に読み込まれたときにモデル上に表示されない。

他の 3D アプリケーションからのシェーディング マテリアルは、OBJ ファイルでは転送されません。

OBJ ファイル形式は、各頂点の位置、頂点に関連付けられた UV テクスチャ座標、各頂点の法線、モデルを構成するフェースなどの 3D ジオメトリだけを表す単純なデータ形式です。一部の 3D アプリケーションでは、OBJ ファイルと合わせて基本的なマテリアル情報を含む MTL ファイルを書き出すことができますが、これは現在 Mudbox ではサポートされていません。

CgFX シェーディング仕様は、3D アプリケーション(仕様をサポートしている場合)と Mudbox 間の共通のシェーディング マテリアル形式として使用できます。

Mudbox ファイル(.mud)は正常にロードされるが、イメージ テクスチャ マップがない。

Mudbox でテクスチャ マップのファイルのソースになるフォルダ場所が変更されたか、ファイルがないか、ファイル名が変更されている可能性があります。Mudbox では、イメージ マップがない状態でも .mud ファイルがロードされます。

ファイルの場所、名前などを確認し、必要に応じて修正します。ロードできなかったファイルの詳細については、[ウィンドウ]>[ログ]を選択して、ログ ファイルを確認してください。

読み込まれたテクスチャ マップがモデル上に正しく表示されない。オブジェクトとの関連で、散乱、歪み、または不一致があるように見える。

テクスチャ マップは、モデルの UV テクスチャ座標のレイアウトに基づいて、ポリゴン モデルに適用されます。これを考慮しないで、マップのペイントまたはマップの読み込み前にレイアウトを行った場合、または異なる UV レイアウトを使用してモデルのマップが作成された場合には、モデルに適用されたときにイメージ マップが正確に表示されなくなります。詳細については、「UV の概要」および「UV があるモデルのペイントを準備する」を参照してください。

Mudbox ファイル内の一部のエンティティが、使用している別の 3D アプリケーションに書き出したときに正しく転送されなかった。

一部のファイル形式では、エンティティの少数のサブセットしかサポートされていません。一部の 3D アプリケーションでは、少数のファイル形式しかサポートされていません。

Mudbox で読み取りと書き込みが可能なファイル形式の詳細については、「モデルのファイル形式」を参照してください。

FBX では、Mudbox での作業を 3D アプリケーション間で転送する場合に、最大のエンティティ数がサポートされています。詳細については、「FBX を使用して書き出す」を参照してください。

TARGA 形式のファイルをファイル ブラウザに読み込むと、次のメッセージが表示される。

TGA イメージ <ファイル名> にサポートされていないピクセル サイズがあります(<n> ビット) -- Mudbox でサポートされているサイズは、ピクセルあたり 8、24、32 ビットです。

一部のソフトウェア アプリケーションでは、TARGA 形式のファイルが異なるピクセル サイズで生成される場合があります。Mudbox でサポートされている TARGA ファイルのサイズは、ピクセルあたり 8、24、32 ビットです。

TGA 形式のファイルは、Photoshop などのイメージ編集アプリケーションを使用して読み込んで保存することで、Mudbox 内でのファイルの互換性を得たり、Mudbox でサポートされている異なるファイル形式でファイルを保存できる場合があります。詳細については、「イメージのファイル形式」を参照してください。

[ファイル]>[レイヤとして読み込み]を選択して別のモデリング アプリケーションからモデルを読み込むと、Mudbox でモデルが歪んで表示される。

2 つのモデル間で頂点 ID が正確に一致していない場合、読み込みオプションとして[一致条件: 頂点 ID]オプションを選択してモデルを読み込むと、頂点が誤った位置に表示されます。

頂点の位置が一致していて、頂点 ID が疑わしい場合は、代わりに[一致条件: UV 位置]オプションを使用します。

モデルを Mudbox に読み込むと、ジョイントの位置が、読み込んだモデルの現在の位置に一致しない。

状況によっては、モデルを FBX ファイルとして書き出して Mudbox に読み込む前に、モデルをバインド ポーズの位置に配置する必要がある場合があります。これにより、モデルを Mudbox に読み込んだ後で、読み込まれたジョイントとウェイト設定を使用してポーズできるようになります。

発生した問題が上の表で説明されていない場合は、Mudbox Support Knowledge Base を参照してください。

ヒント:一般的に、Mudbox で発生する問題の多くは、ユーザ設定を削除して、すべてのツールとオプションを更新して既定値に戻すことで解決します。「Mudbox のユーザ基本設定を除去する」を参照してください。