Passthrough オプションを使用して、Override モード レイヤの不透明度の有効/無効を切り替えることができます。Passthrough オプションをオンにできるのは、アニメーション レイヤが Override モードに設定されている場合だけです(「アニメーション レイヤ モードを設定する」を参照)。
Passthrough をオフにすると、レイヤは常に完全な不透明になり、アトリビュートを共有している下位のレイヤのすべてのアニメーションがブロックされます。Passthrough をオンにした場合は、レイヤの不透明度を調整することで、下位のレイヤのアニメーションを最終的なアニメーションでどの程度再生するかをコントロールできます。
Override モードのレイヤをアニメーション レイヤ スタックのゲート(門扉)と考えると、Passthrough オプションはゲートのロック(錠)にあたります。Passthrough がオフのときはゲートが閉じているため、下位のレイヤのアニメーションはゲートを通過できません。Passthrough がオンのときはゲートを開くことができるため、他のアニメーションも通過できます。
Passthrough をオンにした場合は、Weight 値をアニメートすることでレイヤの不透明度をコントロールできます。ゲートのロックを解除して、Weight 値でゲートをどのくらい開くかをコントロールするというわけです。
Passthrough をオンにして Weight 値を 100 に設定すると、レイヤは完全に不透明になり、そのレイヤのアニメーションは最終的なアニメーションで完全に再生され、下位のレイヤのアニメーションは半分だけ合成されます。Weight 値を 0 に設定すると、レイヤは完全に透明になります。つまり、そのレイヤのアニメーションは最終的なアニメーションでは一切再生されず、下位のレイヤのアニメーションが完全に再生されます。
Passthrough をオフにすると、レイヤは完全に不透明になり、下位のレイヤのアニメーションはすべてブロックされます。なお、Passthrough をオフにした場合も、Weight 値を使用して、レイヤのアニメーションを最終的なアニメーションでどの程度再生するかをコントロールできます。