ファイル リファレンスの新機能

 
 
 

アウトライナのファイル リファレンス オプション

 

リファレンス ノード表示

アウトライナ(Outliner)の新しいリファレンス ノード(Reference Node)表示オプションを使用すると、シーン内にロードされるファイル リファレンスとアンロードされるファイル リファレンスを簡単に検出/特定できます。アウトライナ(Outliner)のこのオプションは、表示 > リファレンス ノード(Display > Reference Nodes)を選択してアクセスできます。既定では、リファレンス ノード(Reference Nodes)表示オプションはオンです。

ファイル リファレンスの作成と管理を行う

アウトライナ(Outliner)の新しいリファレンス(Reference)メニュー項目を使用すると、リファレンス エディタ(Reference Editor)を開くことなくファイル リファレンスの作成と管理が行えます。アウトライナ(Outliner)で、リファレンス ノードまたは参照されたオブジェクトを でクリックし、ファイル リファレンス コマンドにアクセスします。

ムービー: アウトライナのファイル リファレンス オプション

参照されたアニメーション カーブの編集を許可(Allow Referenced Animation Curves to be Edited)

 

参照されたファイル内のアニメーション カーブを編集できるようになりました。この変更は、他のリファレンス編集と同様に、リファレンス ノードによって管理されます。アニメーション カーブの変更(接線タイプの変更、キーフレームの編集など)を行い、それらの更新をリファレンス編集としてオフライン ファイルに書き出すことができます。

参照されたファイル内のアニメーション カーブを編集するには、アニメーション プリファレンス(Animation Preferences) 参照されたアニメーション カーブ(Referenced Animation Curves)セクションにある参照されたアニメーション カーブの編集を許可(Allow Referenced Animation Curves to be Edited)をオンにする必要があります。

ファイル リファレンスの向上

Maya 2013 には、ファイル リファレンス ワークフローを向上させる新しいファイル リファレンス機能/オプションがいくつか含まれています。

更新されたリファレンス ノード、アトリビュート エディタ(Attribute Editor)

更新されたリファレンス ノード、アトリビュート エディタ(Attribute Editor)には、リファレンス ノードについての情報(ファイル パス、ネームスペース、共有詳細など)が表示されます。

複数リファレンスに対する操作

アウトライナ内のファイル リファレンス オプションを使用し、複数のリファレンスに対して以下に示すようなリファレンス操作を実行できるようになりました。

  • ロード、アンロード、およびリロード
  • 読み込み
  • ロックとロック解除

ロードされていないコンテンツをプレビュー

新しいロードされていないコンテンツをプレビュー(Preview unloaded content)オプションを使用すると、シーンのリファレンスをロードせずにロードされていないリファレンスの階層をシーンに表示できます。

アンロードされたリファレンスをアーカイブする

シーン アーカイブ内のアンロードされたリファレンスに関連付けられたファイルを含めるために使用できるオプションがシーン アーカイブに追加されました。

ネームスペースの更新と向上

選択したネームスペースへのマージ(Merge into selected namespace)

新しい選択したネームスペースへのマージ(Merge into selected namespace)オプションを使用すると、リファレンスまたは読み込まれたオブジェクト ネームスペースを親シーン内に存在するネームスペースとマージできます。重複したネームスペースが発生すると、それらのネームスペースがマージされ、重複したオブジェクト名に番号を使用して増分的に接尾辞が付けられます。

この新しいオプションを使用すると、重複したネームスペースを保持でき、参照されたオブジェクトまたは読み込まれたオブジェクトに同じ名前が付いているたびに新たなネームスペースが累積することを防ぐことができます。

選択したネームスペースへのマージ(Merge into selected namespace)オプションのアクセスは、リファレンス(Reference)オプション読み込み(Import)オプション、およびオフライン ファイルの割り当て(Assign Offline File)オプションの各ウィンドウで行えます。

新しい MEL コマンド

ネームスペース MEL コマンドは、ネームスペースを簡単に管理できるように更新されました。

これらの新しいコマンド更新の代表的なものを以下に示します。

  • namespaceInfo コマンドには、ネームスペースについての情報を照会する新しいフラグがいくつか追加されました。これらの新しいフラグにより、ネームスペース名をさまざまな形式(baseNameabsoluteNamefullName など)で返すことができます。isRootNamespace フラグは、ネームスペースがルート ネームスペースかどうかを確認します。
  • namespace コマンドと file コマンドには、ネームスペース管理のための新しい操作 mergeNamespaceWithParentmergeNamespaceWithRoot が追加されました。ネームスペース コマンドに、新しい collapseAncestor オプションも追加されました。
  • referenceQuery では、フラグ -namespace-parentNamespace を使用して、リファレンス ノード、ファイル、またはその parentNamespace のフル ネームスペース パスを受容的に照会できます。
  • ls コマンドには、ネームスペースに関連する機能が追加されました。-showNamespace フラグを指定すると、オブジェクト/ネームスペース ペアが返されます。-absoluteName フラグを ls -showNamespace と併用すると、現在のネームスペースまたは関連するネームスペースの状態にかかわらず、ネームスペースの絶対名が返されます。たとえば、ls -showNamespace -absoluteName のように指定できます。
  • ここで、ネームスペースの絶対パスを使用して、ノードの名前を変更したりノードを作成することができます。たとえば、:ns1:ns2:mySphere となります。