nParticle 衝突(Collisions)アトリビュートによって、nParticle が相互およびその他の nucleus オブジェクトと衝突するときの動作を定義します。レッスンのこのセクションでは、摩擦(Friction)およびスティッキネス(Stickiness)のアトリビュートを調整して、nParticle をキャンディのようにスティッキーにします。
nParticle が相互にくっついて、深皿の端に積み重なっていることがわかります。
摩擦(Friction)とスティッキネス(Stickiness)は、摩擦(Friction)が接線の方向に作用するフォースであり、スティッキネスが法線方向への接着フォースであるという点で、よく似たアトリビュートですnucleus オブジェクトが衝突するときに、摩擦(Friction)およびスティッキネス(Stickiness)の値の作用は加算されます。たとえば、nParticle および深皿のスティッキネス(Stickiness)の値が 0.5 の場合、両方のオブジェクトに作用する全体のスティッキネスの値は 1.0 になります。
nParticle が深皿のサーフェスにくっつく傾向が強くなっていることがわかります。これは、摩擦(Friction)およびスティッキネス(Stickiness)の各アトリビュートの加算効果によるものです。
詳細については、摩擦(Friction)とスティッキネス(Stickiness) (共に『nDynamics』マニュアル)を参照してください。
シミュレーションを再生すると、nParticle が深皿を満たしながら積み重なっていきます。これは、nParticle が相互に自己衝突を行っているためです。液体シミュレーション、溶岩流、および飛散などの一部の nParticle エフェクトでは、nParticle で自己衝突が発生しないようにする必要があります。nParticle の自己衝突のオン/オフを切り替えるには、自己衝突(Self Collide)アトリビュートを設定します。
nParticle が積み重なることはなくなりましたが、相互にブレンドされてオーバーラップしていることがわかります。
各 nParticle には外側境界があり、nParticle と衝突しているオブジェクトとの距離がわかります。衝突の幅スケール(Collide Width Scale)アトリビュートは、nParticle とその他の nucleus オブジェクト間の衝突の距離を設定します。自己衝突の幅スケール(Self Collide Width Scale)アトリビュートは、自己衝突が設定されている nParticle 間の衝突の距離を設定します。
既定では、衝突の幅スケール(Collide Width Scale)および自己衝突の幅スケール(Self Collide Width Scale)は、通常の衝突に使用する 1 に設定されます。自己衝突(Self Collide)をオフにすることは、自己衝突の幅スケール(Self Collide Width Scale)を 0 に設定することと似ています。
nParticle が深皿を満たすときに相互に衝突するように見えますが、相互に接触していないことがわかります。nParticle 間のギャップは、自己衝突の幅スケール(Self Collide Width Scale)を大きくしたために生じたものです。
次の手順では、ソルバ表示(Solver Display)をオンにして、現在の自己衝突の幅スケール(Self Collision Width Scale)を表示します。
自己衝突の厚み(Self Collision Thickness)が黄色で示されたnParticle が表示されます。自己衝突の幅スケール(Self Collide Width Scale)に調整を行い、衝突する nParticle 間のスペースに対して厚みがどのように影響するかを確認します。