nParticle 衝突アトリビュートを調整する

 
 
 

nParticle 衝突(Collisions)アトリビュートによって、nParticle が相互およびその他の nucleus オブジェクトと衝突するときの動作を定義します。レッスンのこのセクションでは、摩擦(Friction)およびスティッキネス(Stickiness)のアトリビュートを調整して、nParticle をキャンディのようにスティッキーにします。

nParticle 衝突アトリビュートを調整するには

  1. アウトライナ(Outliner)で、nParticle 1 を選択します。
  2. アトリビュート エディタ(Attribute Editor)で、nParticleShape1 タブをクリックします。
  3. 衝突(Collisions)セクションを次のように設定します。
    • バウンス(Bounce): 0
    • 摩擦(Friction): 0.2
    • スティッキネス(Stickiness): 0.5
  4. シミュレーションを再生します。
  5. nParticle が相互にくっついて、深皿の端に積み重なっていることがわかります。

    摩擦(Friction)スティッキネス(Stickiness)は、摩擦(Friction)が接線の方向に作用するフォースであり、スティッキネスが法線方向への接着フォースであるという点で、よく似たアトリビュートですnucleus オブジェクトが衝突するときに、摩擦(Friction)およびスティッキネス(Stickiness)の値の作用は加算されます。たとえば、nParticle および深皿のスティッキネス(Stickiness)の値が 0.5 の場合、両方のオブジェクトに作用する全体のスティッキネスの値は 1.0 になります。

  6. 深皿の摩擦(Friction)およびスティッキネス(Stickiness)を設定するには、 アウトライナ(Outliner)nRigid_Bowl を選択します。
  7. nRigid_BowlShape タブをクリックし、衝突(Collisions)セクションで摩擦(Friction)を 0.2 に、スティッキネス(Stickiness)を 0.5 に設定します。
  8. シミュレーションを再生します。

    nParticle が深皿のサーフェスにくっつく傾向が強くなっていることがわかります。これは、摩擦(Friction)およびスティッキネス(Stickiness)の各アトリビュートの加算効果によるものです。

    詳細については、摩擦(Friction)スティッキネス(Stickiness) (共に『nDynamics』マニュアル)を参照してください。

  9. アウトライナ(Outliner)から nParticle1 を選択し、スティッキネス(Stickiness)アトリビュートを 0.2 に調整します。

    パーティクルがキャンディのように相互および深皿にくっつくようになりました。

nParticle 自己衝突を調整する

シミュレーションを再生すると、nParticle が深皿を満たしながら積み重なっていきます。これは、nParticle が相互に自己衝突を行っているためです。液体シミュレーション、溶岩流、および飛散などの一部の nParticle エフェクトでは、nParticle で自己衝突が発生しないようにする必要があります。nParticle の自己衝突のオン/オフを切り替えるには、自己衝突(Self Collide)アトリビュートを設定します。

nParticle の自己衝突をオフにするには

  1. 引き続き nParticle1 で、nParticleShape1 アトリビュート エディタ(Attribute Editor)衝突(Collisions)セクションで、自己衝突(Self Collide)をオフにします。
  2. シミュレーションを再生します。

    nParticle が積み重なることはなくなりましたが、相互にブレンドされてオーバーラップしていることがわかります。

    各 nParticle には外側境界があり、nParticle と衝突しているオブジェクトとの距離がわかります。衝突の幅スケール(Collide Width Scale)アトリビュートは、nParticle とその他の nucleus オブジェクト間の衝突の距離を設定します。自己衝突の幅スケール(Self Collide Width Scale)アトリビュートは、自己衝突が設定されている nParticle 間の衝突の距離を設定します。

    既定では、衝突の幅スケール(Collide Width Scale)および自己衝突の幅スケール(Self Collide Width Scale)は、通常の衝突に使用する 1 に設定されます。自己衝突(Self Collide)をオフにすることは、自己衝突の幅スケール(Self Collide Width Scale)を 0 に設定することと似ています。

  3. 自己衝突(Self Collide)をオンにし、自己衝突の幅スケール(Self Collide Width Scale)を 1.5 に設定します。
  4. シミュレーションを再生します。

    nParticle が深皿を満たすときに相互に衝突するように見えますが、相互に接触していないことがわかります。nParticle 間のギャップは、自己衝突の幅スケール(Self Collide Width Scale)を大きくしたために生じたものです。

    次の手順では、ソルバ表示(Solver Display)をオンにして、現在の自己衝突の幅スケール(Self Collision Width Scale)を表示します。

  5. ソルバ表示(Solver Display)リストから、自己衝突の厚み(Self Collision Thickness)を選択します。

    自己衝突の厚み(Self Collision Thickness)が黄色で示されたnParticle が表示されます。自己衝突の幅スケール(Self Collide Width Scale)に調整を行い、衝突する nParticle 間のスペースに対して厚みがどのように影響するかを確認します。

  6. 自己衝突の幅スケール(Self Collide Width Scale)を 1 に設定し直して、ソルバ表示(Solver Display)オフ(Off)に設定します
  7. シミュレーションを再生します。