フィールド レンダリング

 
 
 

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フィールド レンダリングとは、水平のスキャンラインの 2 つの交互フィールド(偶数および奇数)をレンダリングするための手法です。インタレースされたビデオ ディスプレイでアニメーションをスムーズに仕上げることができます。ちらつきを減らすために、ビデオ ディスプレイ機器では、最初にピクチャーのスキャンラインが 1 本おきに表示され、2 回目のスイープで残りのスキャンラインが表示されます。各スイープはフィールドと呼ばれ、2 つのフィールドで 1 つのフレームが構成されます。 スイープはフレーム レートの半分のレートで発生するので、アニメートされたオブジェクトがスイープ間に移動している可能性があります。この点を考慮しないと、アニメーションの仕上がりが粗くなります。

一般には、ビデオにレンダリングするときにストロボのない非常に滑らかなモーションが必要な場合、またはビデオ カメラで撮影したマテリアルに合成させる必要がある場合は、フィールド レンダリングを使用します。フィールド レンダリングでは、ビデオ カメラの映像に似た、より「電子的な」映像が得られます。この映像では、モーション ブラーがフィルムに撮影されたマテリアルのように見えます。

フィールド レンダリング オプションを設定するには

  1. [シーン出力解像度]設定をオンにして、出力フォーマットが適切なフィールド レンダリングに対応するように確認してください。出力フォーマットには、Video NTSC、Video PAL、Video HDTV などがあります。

  2. [フィールド有効](Enable Fields)ボックスをオンにして、フィールド レンダリングをアクティブにします。

  3. レンダリングされたフィールドを自動的に[インターリーブ](interleaved)したい場合は、[インターリーブ](Interleave)ボックスをオンにします。

    ヒント:[インターリーブ](Interleave)オプションを使用しない場合は、フィールド レンダリング ファイルを手動で配置する必要があります。これには、Softimage IllusionのInterlaceオペレータを使用して、Autodesk Softimage の組み込みの合成およびエフェクトツールを使用する方法があります。Softimage Illusion の詳細については、「合成(Compositing)」を参照してください。
  4. [フィールドオーダー](Field Order)リストから、次のいずれか 1 つを選択します。

    • [ローワーフィールド優先/偶数(NTSC)](Lower Field First/Even (NTSC)):このオプションを選択すると、偶数を優先的に使用してフィールドがレンダリングされます。mental ray では、偶数のフレーム番号に偶数のフィールドが含まれることになります。これは NTSC と DV のビデオ標準で使用される優先順位です。

    • [アッパーフィールド優先/奇数(PAL と HD フォーマット)](Upper Field First/Odd (PAL and HD)): このオプションを選択すると、奇数を優先的に使用してフィールドがレンダリングされます。mental ray では、奇数のフレーム番号に奇数のフィールドが含まれることになります。これは PAL と HD のビデオ標準で使用される優先順位です。

    シーンレベルの[フィールドレンダリング]設定を変更し、特定のパスについてのみフィールド レンダリングをアクティブ/非アクティブにできます。「パスフィールドレンダリングオプションの設定」を参照してください。