オブジェクトのサーフェイス イルミネーションのエフェクトを作成するには、そのサーフェイス シェーダのスペキュラ カラー、ディフューズ カラー、アンビエント カラーを定義します。
A |
[スペキュラ](specular) カラーは、サーフェイス上の光沢のあるハイライトのカラーです。通常、白またはディフューズ カラーの明るいシェードに設定されます。 スペキュラ ハイライトは、[Phong]、[Blinn]、[異方性]および[Cook-Torrance]のシェーディングされたサーフェイスでのみ表示されます(「Shading Models(シェーディング モデル)」を参照)。ハイライトのサイズは定義されたスペキュラ減衰値によって異なります。 |
B |
[ディフューズ](diffuse) カラーとは、サーフェイスがすべての角度から同じ輝度に見えるように、ライトを全方向に均等に散乱させたカラーです。 通常、ディフューズ カラーは、オブジェクトの全体的な外観に作用し、サーフェイスの主な基本カラーと考えられます。 |
C |
[アンビエント](ambient) カラーは、ライトから遮断されたエリアに現れるカラーです。遮られているにもかかわらず、アンビエント ライト、つまりシーン全体に広がる方向性のないライトによって表示されるカラーです。 アンビエント カラーの代わりに、グローバル イルミネーションを使用することができます。リアルな効果が出ますが、計算に時間がかかります。「グローバル イルミネーションとコースティクス」(「間接照明」)を参照してください。 さらにリアルな感じを出すために、アンビエント カラーをディフューズ カラーと同じに設定し、シーンのアンビエント カラーでアンビエント値をコントロールする方法もあります。「[アンビエント ライティング]プロパティ エディタ」を参照してください。 |
たとえばスペキュラ値やアンビエント値を設定する際に、[ディフューズ]パラメータを無効にすることができます。パラメータを無効にしても、ビューからは削除されません。無効化されたイルミネーション パラメータは、R、G、B 値が 0 に、[アルファ]チャンネルが 1 になるように変換されます。
不要なパラメータを無効化するのではなく、[シンプル Lambert]、[シンプル Phong]など、一般的なサーフェイス シェーダの簡易バージョンを使用することもできます。
簡単なシェーダとは、[Phong]、[Lambert]、[Blinn]、[Cook-Torrance]および[異方性]シェーダのイルミネーションのみのバージョンです。これらのシェーダには完全なシェーダのパラメータのサブセットが含まれているため、レンダリングが高速です。これらのシェーダはイルミネーションのみを計算するのであって、透明度、反射、屈折、フォトンなどのエフェクトは作成できない点に注意してください。