シノプティック ビュー

 
 
 

シノプティック ビューを使用すると、特定のオブジェクトまたはモデルに関連するコマンドおよびデータにすばやくアクセスできます。このビューはイメージベースのカスタム ツールバーになっていて、自然で直感的な操作が可能です。このビューの主な利点の 1 つは、関連するシーン エレメントに対して、シーン エレメントが現在選択されているかどうかにかかわらず常に適用されることです。

シノプティック ビューは単純な HTML イメージ マップで、Softimage シーン ファイルとは別のファイルとして格納されます。HTML ファイルは、[シノプティック]プロパティによってシーン エレメントにリンクされます。イメージのホットスポットをクリックすると、別のシノプティック ビューが開くか、スクリプトが実行されます。シノプティック ビューでは、スクリプトを通じて Softimage の任意の機能を実行できます。例えば、カスタム プロパティの表示、キャラクタ リグ上のエレメントの選択、定義済みのパラメータ リストへのキーの設定などです。

このセクションでは、設定済みのシノプティック ビューでの作業方法について説明します。シノプティック ビューを設定する方法については、「シノプティック ビュー」(「Softimage をカスタマイズする」)を参照してください。

A

Synoptic View の名前がタイトル バーに表示されます。

B

関連するシーン エレメント名が角括弧の中に表示されます。

C

ホットスポットの上ではポインタが手のマークになります。クリックすると、定義済みのアクションが実行されます。すなわち、スクリプトが実行されるか、別の Synoptic View が開きます。

Synoptic View を表示する

シーン エレメントが Synoptic View と関連付けられている場合は、キーボード コマンドまたはコンテキスト メニューを使用して Synoptic View を表示することができます。開くことのできる Synoptic View はオブジェクトごとに 1 つですが、対応するオブジェクトが異なれば複数のオブジェクトを開くことができます。

キーボードを使用して Synoptic View を開くには

  1. シノプティック プロパティが設定されたオブジェクト、またはブランチ モードで、シノプティック プロパティが設定されたオブジェクトの子を選択します。

  2. [F3]キーを押すと、Synoptic View が開きます。Synoptic View を閉じるには、もう一度[F3]キーを押します。

    注:[F3]キーは、Synoptic View とアノテーション プロパティの両方の表示に使用されます。あるオブジェクトにシノプティック プロパティおよびアノテーション プロパティの両方が設定されている場合は、[F3]キーを押すと、Synoptic View が優先して表示されます。選択したオブジェクトにシノプティック プロパティもアノテーション プロパティもなければ、ポップアップ Explorer が開き、選択が表示されます。

コンテキスト メニューから Synoptic View を表示するには

  1. 次のいずれかの操作を実行します。

    • 3D ビューのオブジェクトを[Alt]+右クリックします(Linux の場合は、[Alt]+[Ctrl]+右クリックします)。

      または

    • Explorer または Schematic View のオブジェクトで右クリックします。

  2. コンテキスト(ポップアップ)メニューから[アタッチメントを開く](Open Attachment)を選択します。最初の Synoptic View が開きます。オブジェクトにシノプティック プロパティがなければ、アノテーション プロパティが開きます。シノプティック プロパティもアノテーション プロパティもなければ、ポップアップ Explorer が開き、オブジェクトが表示されます。

Synoptic View 間をナビゲートする

あるオブジェクトに複数の Synoptic View が設定されている場合は、矢印キーを使用してそれらのビューの間をナビゲートできます。

  • シノプティック プロパティが複数ある(オブジェクトに直接適用されている、または親から継承している)とき、上下の矢印キーを使用するとそれらのビューを切り替えることができます。

  • ホットスポットをクリックして別の Synoptic View を開いた場合、左右の矢印キーを使用するとそれらのビューの間を前後に移動できます。これらのキーは HTML ブラウザの[戻る]ボタンおよび[進む]ボタンと同様に機能します。

マウス ポインタが Synoptic View 上にあることを確認してください。マウス ポインタが Synoptic View 上にないときにキーを押すと、他の Softimage ウィンドウでのコマンドとして解釈されてしまいます。

Synoptic View で作業する

Synoptic View で行う作業は、ホットスポットをクリックするだけです。ホットスポットをクリックした場合の動作は、次の 2 つのいずれかになります。

  • 別の Synoptic View が開きます。そこから他のホットスポットにアクセスできます。

  • スクリプトが実行されます。

Synoptic View はカスタム プロパティです。したがって、動作はその Synoptic View の作成者が決定します。

シノプティック ビューのサンプル

[取得](Get) [プリミティブ](Primitive) [モデル](Model)メニューで利用できる[二足 - リグ](Biped Rig)モデルと[四足 - リグ](Quadruped Rig)モデルでは、シノプティック プロパティがグローバル SRT コントローラ上のブランチに適用されています。どちらかのモデルを取得し、リグの一部を選択して[F3]キーを押します。