Maya 対応 Crosswalk では、Maya と Softimage の間でカメラの相互運用性があります。カメラのアニメーションと属性を、Maya から書き出して Softimage に正常に読み込むことができます。これは次のようなワークフロー シナリオで特に便利です。
Maya 対応 Crosswalk を使って、カメラおよび必要なジオメトリを Maya から Softimage へ書き出します。
Maya でレンダリングされたイメージと Softimage でレンダリングされたイメージの両方を合成します。これは、両方のイメージは基本的に同じカメラでレンダリングされるために、可能となります。
下の表に、Maya から書き出したり Maya へ読み込んだりする際にサポートされているカメラ設定を示します。Maya 対応 Crosswalk のインポータにもカメラの相互運用性は備わっていますが、Softimage から Maya へのカメラ アニメーションの読み込みには対応していません。
Maya から書き出すとき、カメラ アトリビュートのアニメーションはフレームごとに 1 つのキーとして、キー同士のコンスタント内挿補間を使ってプロットされます。このデータを Softimage に読み込むときは、[Import Crosswalk Options]ダイアログボックスの[タイムライン設定を読み込む](Import Timeline Settings)チェックボックスをオンにし、Maya のシーンで使用されたのと同じフレーム レートが設定されるようにします。フレーム レートを変更する必要がある場合は、まず Maya のシーンで変更し、そのシーンをレンダリングしてからもう一度 Softimage へ書き出します。
Softimage では、[Camera]プロパティ エディタ[プロパティ リファレンス]でカメラ オプションを設定できます。
見出しが「A」の列は、アトリビュートがアニメート可能かどうかを示します。
Maya |
A |
注 |
Maya からの書き出し |
Maya への読み込みの可/不可 |
Crosswalk |
Softimage |
---|---|---|---|---|---|---|
Angle of View(ビュー アングル) |
不可 |
焦点距離によって操作されます。単独でアニメートすることはできません。 |
このアトリビュートではアニメーションの書き出しはありません。 焦点距離アニメーションによって処理されます。 |
焦点距離の値(ファイルに指定されている場合)はビュー アングルより優先されます。 |
XSI_Camera: <fov> |
|
焦点距離 |
可 |
カメラのスケールを考慮する必要があります。 カメラのスケールがアニメートされる場合はアニメーションをプロットします。 |
標準の読み込みです。 |
XSI_CameraFocalLength: <projplanedist>. このテンプレートがファイルに存在する場合は、その値が<fov>の値より優先されます。 |
|
|
Camera Scale(カメラのスケール) |
可 |
最終的な焦点距離を得るには、焦点距離をこの値で除算する必要があります。 |
焦点距離に焼き付けられます。 |
読み込みでは適用されません。すでに焦点距離に含まれています。 |
相当するものはありません。焦点距離に焼き付けられます。 |
相当するものはありません。焦点距離に焼き付けられます。 |
Auto Render Clip Plane(クリップ プレーンの自動レンダリング) |
不可 |
自動(ダイナミック)のニア クリップとファー クリップは、既定でオンになっています。この場合はニア値とファー値が無関係になるため問題が発生する可能性があります。 ただし、いったん Softimage に読み込むと、このアトリビュートはダイナミックではなくなり、Maya で使用されていないニア値とファー値が使用されるようになります。 |
オンの場合は、Softimage の既定のニア値とファー値が代わりに使用されます。 これらのアトリビュートのアニメーションは破棄されます。 |
読み込み時はオンにします。ニア値とファー値が関連がある場合は、このオプションを手動でオフにする必要があります。 |
相当するものはありません。 |
相当するものはありません。 |
Near Clip Plane(ニア クリップ プレーン) |
可 |
書き出し時にプロットされます。 詳細については、クリップ プレーンの自動レンダリングを参照してください。 |
標準の読み込みです。 詳細については、クリップ プレーンの自動レンダリングを参照してください。 |
XSI_Camera: <near> |
|
|
Far Clip Plane(ファー クリップ プレーン) |
可 |
書き出し時にプロットされます。 詳細については、クリップ プレーンの自動レンダリングを参照してください。 ほとんどあり得ない例ですが、Maya ではファンクション カーブを使用してファー クリップ プレーンに負の値を設定することが可能です。この場合の問題は、エクスポータが負の値の代わりに 0.001 を受け取るため、Maya のレンダリングで使用された値と一致しなくなります。 |
標準の読み込みです。 詳細については、クリップ プレーンの自動レンダリングを参照してください。 |
XSI_Camera: <far> |
|
見出しが「A」の列は、アトリビュートがアニメート可能かどうかを示します。
Maya のアトリビュート |
A |
注 |
Maya からの書き出し |
Maya への読み込みの可/不可 |
Crosswalk で相当するもの |
Softimage で相当するもの |
---|---|---|---|---|---|---|
フィルム ゲート |
不可 |
これはカメラのアパーチャ、フィルムのアスペクト比、およびレンズの絞り比に対するプリセットです。 |
書き出されません。 |
「ユーザ」モードで読み込みます。 |
相当するものはありません。 |
相当するものはありません。 |
Camera Aperture(カメラのアパーチャ) |
可 |
Maya では、イメージの生成に使用されるカメラのアパーチャとアスペクト比はレンダ設定の[Device Aspect Ratio(デバイス アスペクト比)]とカメラ設定の[Camera Aperture(カメラのアパーチャ)]、[Film Aspect Ratio(フィルムのアスペクト比)]、および[Lens Squeeze Ratio(レンズの絞り比)]の組み合わせです。これらの値は、[Fit Resolution Gate(レゾリューション ゲートに適合)]の設定に従って組み合わされます。 適切なカメラの相互運用を実現するために、レンダ設定を考慮しない元のカメラ設定の代わりに、最終的なカメラ設定が Crosswalk で書き出されます。 |
書き出し時にプロットされます。 [Lens Squeeze Ratio(レンズの絞り比)]、レンダ設定の[Device Aspect Ratio(デバイス アスペクト比)]、および[Fit Resolution Gate(レゾリューション ゲートに適合)]の値が考慮されます。 |
標準の読み込みです。 |
XSI_Camera: <projplanewidth>, XSI_Camera: <projplaneheight> |
|
Film Aspect Ratio(フィルムのアスペクト比) |
不可 |
カメラのアパーチャによって操作されます。 |
レンズの絞り比を考慮する必要があります。 |
標準の読み込みです。 |
XSI_Camera: <aspect> |
|
Lens Squeeze Ratio(レンズの絞り比) |
可 |
カメラのアパーチャの幅とフィルムのアスペクト比に焼き付けられます。 「最終的なアスペクト比 = アスペクト比*レンズの絞り比」です。 カメラのアパーチャの幅は、新しい最終アスペクト比を尊重して変更する必要があります。 |
1 に設定します。値はすでにカメラのアパーチャに焼き付けられています。 |
相当するものはありません。 projplanewidth および projplaneheight に焼き付けられています。 |
相当するものはありません。 projplanewidth および projplaneheight に焼き付けられています。 |
|
Fit Resolution Gate(レゾリューション ゲートに適合) |
不可 |
レンダ設定はこのオプションに従って、書き出されるカメラ設定に焼き付けられます。 詳細については、カメラのアパーチャを参照してください。 |
カメラのアパーチャに焼き付けられます。 |
サポートされていません。 常に[Overscan(オーバースキャン)]に設定し、完了した Softimage のレンダ イメージが Maya のレンダに含まれるようにします。 |
||
Film Fit Offset(フィルム フィット オフセット) |
可 |
Softimage とのカメラの相互運用が必要な場合は使用しないでください。 |
サポートされていません。 |
サポートされていません。 |
相当するものはありません。 |
相当するものはありません。 |
Film Offset(フィルム オフセット) |
可 |
Softimage とのカメラの相互運用が必要な場合は使用しないでください。 |
サポートされていません。 |
サポートされていません。 |
相当するものはありません。 |
相当するものはありません。 |
Pre Scale(プリ スケール) |
可 |
Softimage とのカメラの相互運用が必要な場合は使用しないでください。 |
サポートされていません。 |
サポートされていません。 |
相当するものはありません。 |
相当するものはありません。 |
Film Translate(フィルムの移動) |
可 |
Softimage とのカメラの相互運用が必要な場合は使用しないでください。 |
サポートされていません。 |
サポートされていません。 |
相当するものはありません。 |
相当するものはありません。 |
Film Roll Pivot(フィルム ロールのピボット) |
可 |
Softimage とのカメラの相互運用が必要な場合は使用しないでください。 |
サポートされていません。 |
サポートされていません。 |
相当するものはありません。 |
相当するものはありません。 |
Film Roll Value(フィルム ロールの値) |
可 |
Softimage とのカメラの相互運用が必要な場合は使用しないでください。 |
サポートされていません。 |
サポートされていません。 |
相当するものはありません。 |
相当するものはありません。 |
Film Roll Order(フィルム ロールの順序) |
不可 |
Softimage とのカメラの相互運用が必要な場合は使用しないでください。 |
サポートされていません。 |
サポートされていません。 |
相当するものはありません。 |
相当するものはありません。 |
Post Scale(ポスト スケール) |
可 |
Softimage とのカメラの相互運用が必要な場合は使用しないでください。 |
サポートされていません。 |
サポートされていません。 |
相当するものはありません。 |
相当するものはありません。 |
以下のレンダ設定は、Maya 対応 Crosswalk を使用して Maya から書き出したり Maya へ読み込んだりする場合はサポートされません。後で合成するときにレンダリング出力イメージが一致するように、これらのイメージ サイズのオプションは Softimage または Maya で手動で設定する必要があります。
Softimage では、[Scene Render Options]プロパティエディタ[プロパティ リファレンス]でシーン出力解像度オプションを設定できます。