カスタム パラメータは、定義したデータ(データ型、デフォルト値、その他のオプション)を保持するために作成するパラメータです。カスタム パラメータを作成したら、作成したカスタム パラメータをシーンの他のパラメータに接続し、カスタム コントロールを作成することができます。オブジェクト、モデル、オブジェクトのクラスタ、グループおよびシーン ルートのカスタム パラメータを作成できます。
カスタム パラメータは、カスタム パラメータ セットの中になければなりません。オブジェクトにまだカスタム パラメータ セットがない場合は、カスタム パラメータを作成した際にデフォルト セットが作成されます。
カスタム パラメータを追加するエレメントまたはカスタム パラメータ セットを選択します。
[Animate]ツールバーから[作成](Create) [パラメータ](Parameter) [新規カスタムパラメータ](New Custom Parameter)を選択するか、[Shift]+[P]キーを押します。または、[Animation]パネルの[Animation]メニューから同コマンドを選択します。
[New Custom Parameter]ダイアログ ボックスで必要なオプションを設定します。
[パラメータ名称](Parameter Name)は、プロパティ エディタ、Explorer、スクリプティングおよびエクスプレッションでパラメータを特定する際に使われる名前です。
同じカスタム パラメータ セット内に同じ名前のパラメータが既にある場合は、プロパティ エディタに入力したとおりの名前が表示されますが、スクリプトおよびエクスプレッションに付けた名前には番号が追加されます。たとえば、パラメータ セットに Sparky という名前のパラメータが既に存在する場合は、さらに追加するパラメータのスクリプト名には Sparky1、Sparky2 などの番号が付けられます。
[値のタイプ](Value Type)はパラメータが保持できるデータのタイプです。たとえば浮動小数点数(つまり 10 進数の値)、テキスト、ブール値などです。
[UI 範囲](UI Range)は、全パラメータ範囲のサブセットになります。スライダ内での範囲を指定します。たとえば、角度は任意の値を設定できますが、スライダは -180 から 180 まで設定できます。
[有効](Enable)をオンにした場合は、スライダ範囲は[UI 最小](UI Minimum)および[UI 最大](Maximum)値を設定でき、選択しなかった場合は、すべてのパラメータ範囲が使われます。
その他のオプションの詳細については、「[New Custom Parameter]ダイアログ ボックス」(「プロパティ リファレンス」)を参照してください。
一般的に、接続されていないカスタム パラメータはあまり役に立ちません。カスタム パラメータを他のパラメータに接続することにより、シーンのさまざまなプロパティを制御することができます。たとえば、シェイプまたはスケルトン ポーズのミキサ ウェイトの値にカスタム パラメータをリンクすると、カスタム パラメータのスライダを使ってミキサ ウェイトの値をすばやくブレンドすることができます。
[リンクパラメータの使用](Using linked parameters)-リンクすると、ファンクションカーブを使ってパラメータが別のパラメータに非線形にマップされます。詳細については、「パラメータをリンクさせる」(「アニメーション」)を参照してください。
[エクスプレッションの使用](Using expressions)-シーンのパラメータのエクスプレッションを作成します。このエクスプレッションはカスタム パラメータを参照します。カスタム パラメータでは、他のパラメータと同じ命名規則が使われます。
たとえば、[Face] という名前のオブジェクトの [Emotion] という名前のセットに [Happy] という名前のカスタム パラメータがあるとします。エクスプレッションでそのカスタム パラメータを参照するには [Face.Emotion.Happy] という文字列を使います。一般的なエクスプレッションの詳細については、「エクスプレッションによるアニメーション」(「アニメーション」)を参照してください。
[スクリプト オペレータの使用](Using scripted operators): カスタム パラメータの値を使ってパラメータまたはシェイプを制御するスクリプト オペレータを作成します。スクリプト オペレータ全般の詳細については、「スクリプトオペレータ」を参照してください。
[スクリプトの使用](Using scripts)-カスタムパラメータのスクリプト名は、エクスプレッションでの名前と同じです。スクリプトを通じてパラメータの値を変更できますが、永続的に接続されるわけではありません。スクリプティング全般の詳細については、「Script Development」『SDK ガイド』を参照してください。
個々の RGB カラー値をカスタム パラメータに接続しようとしていますか。接続するには、Explorer またはマークされたパラメータのリストで、接続するカスタム パラメータをマークします。これは、カラー スライダが、プロパティ エディタに公開されていない 4 つの異なるパラメータ(赤、緑、青、アルファ)から構成されているためです。
使用するカラー値を持つオブジェクトを選択し、Explorer またはマークされたパラメータのリストで、個々の R、G、B、または A パラメータをマークします。次に、パラメータを接続するか、パラメータにエクスプレッションを設定します。それにより、カラー値がカスタム パラメータに接続されます。
カスタム パラメータの作成後、名前、値範囲および UI 範囲を変更できます。
編集したいカスタム パラメータをマークし、[Animate]ツールバーから[作成](Create) [パラメータ](Parameter) [パラメータ定義の編集](Edit Parameter Definition)を選択します。
複数のカスタム パラメータをマークした場合、[Edit Custom Command]プロパティ エディタには最初にマークしたカスタム パラメータからの情報のみが表示され、続いて、マークしたすべてのパラメータに変更が反映されます。
Explorer でカスタム パラメータ名を右クリックし、[パラメータ定義の編集](Edit Parameter Definition)を選択します。
[Edit Custom Parameter]プロパティ エディタに、現在の名前と値が表示されます。この名前と値は自由に編集できますが、[値のタイプ](Value Type)は編集できません。