Softimage の数々の標準ツールはキャラクタ アニメーション専用に使うものではありませんが、キャラクタ アニメーションの作業を非常に簡便化する効果があります。これらのツールの一部は、エレメントの視覚化や選択を容易にする簡単な支援ツールですが、アニメーションに関する主要な問題を解決したり、作業方法を変更したりできるツールもあります。
カスタム ツールバーやシノプティック ビューは、キャラクタ アニメーションに合わせてセットアップすることができます。これらのツールを使用すると、一般的にはキャラクタ エレメントの選択やキー設定が簡単になります。
シノプティック ビューを使用すると、特定のオブジェクトまたはモデルに関連するコマンドおよびデータにすばやくアクセスできます。イメージのホットスポットをクリックすると、別のシノプティック ビューが開くか、スクリプトが実行されます。たとえば、ボディ パーツの選択用にホットスポットをセットアップしたり、異なるリグ エレメントにキーを設定することができます。
二足または四足のリグを作成し(「定義済みリグの使用の概要」を参照)、そのエレメントを選択して[F3]キーを押すと、シノプティック ページが表示されます。
シノプティック ビューの作成に関する詳細については、「シノプティック ビュー」(「Softimage をカスタマイズする」)を参照してください。
カスタム パラメータを使用すると、エクスプレッションやリンク パラメータからユーザ独自のアニメーション コントロールを作成できます。さらに、エクスプレッションを使用してさまざまなリグ エレメントまたはボディパーツ(手や各指の動きなど)を制御できます。スライダの作成については、「カスタム パラメータとプロキシ パラメータ」(「Softimage をカスタマイズする」)を参照してください。
プロキシ パラメータを使用すると、Softimage 内のさまざまな場所から多くのパラメータを 1 つのグループにまとめて、ユーザ独自のプロパティ エディタを作成することができます。プロキシ パラメータは、既存のパラメータのクローンです。プロキシ パラメータを変更すると、実際のパラメータを変更した場合と同じ結果になります。関連するすべてのパラメータをグループ化すれば、1 箇所だけを確認すれば済むため、時間の節約になります。これで重要なパラメータのみに焦点を絞って操作することができます。
プロキシ パラメータの詳細については、「カスタム パラメータとプロキシ パラメータ」(「Softimage をカスタマイズする」)を参照してください。
セットアップに多少の時間がかかりますが、長い目で見ればカスタム ツールバーを利用することにより最終的には時間と手間を節約できます。キャラクタ用のツールバーを作成してから、あらゆる種類のカスタム ボタンを追加できます。このボタンから単純なスクリプトを実行し、さまざまなエレメントを選択したり、プロパティ エディタを開きます。
カスタム ボタンおよびツールバーの詳細については、「非自己インストール型のスクリプトベースのカスタム コマンド」(「Softimage をカスタマイズする」)を参照してください。