カメラへレンズ シェーダを適用する

 
 
 

レンズ シェーダ スタックを使用して、多くのレンズ シェーダをカメラに直接適用できます。レンズ シェーダはレンダリング サブルーチンで、カメラから放出されるレイに影響を与えます。レンズ シェーダによって、魚眼カメラ、被写界深度、カートゥーン レンダリングなどのエフェクトを作成することができます。

カメラのシェーダ スタックによってレンズ シェーダが評価される順番を変更でき、そうすることにより、最終的なエフェクトを変更できます。レンズ シェーダはパスにも適用できるため、どちらのシェーダ スタックを使用するか、どの順序で実行するか、また、パス レンズ シェーダでカメラ スタックのシェーダを上書きするかどうかを決めることができます。詳細については、「シェーダのパスへの適用」(「レンダリング」)を参照してください。

Softimage には試しに使用できるレンズ シェーダのライブラリがあり、数多くの異なるエフェクトを作成できます。「Lens(レンズ)」および「mental ray > Lens(mental ray > レンズ)」(「Shader Reference(シェーダ リファレンス)」)を参照してください。

カメラ プロパティ エディタを使用してレンズ シェーダを追加する

カメラのレンズ シェーダ スタックへのレンズ シェーダの適用は、[レンズシェーダ](Lens Shaders)タブの [Camera]プロパティ エディタ 内で行います。

追加(Add)

カメラのシェーダ スタックにシェーダを追加します。

  1. [追加](Add)ボタンをクリックします。

  2. レンズ シェーダ リストに「Nothing(なし)」という名前のエントリが追加され、ポップアップ メニューが開きます。

  3. ポップアップ メニューからレンズ シェーダを選択するか、その他のレンズ シェーダを指定する場合は[その他...](More...)を選択します。

  4. シェーダを選択すると、そのシェーダのプロパティ エディタが開きます。このエディタでは、パラメータ値を変更できます。

  5. 別のレンズ シェーダをカメラのシェーダ スタックに適用する場合は、[追加]ボタンをもう一度クリックします。レンズ シェーダはエフェクトに必要なだけいくつでも追加できます。

削除(Remove)

選択したレンズ シェーダをカメラのシェーダ スタックから削除します。

レンズ シェーダ リスト([lens shaders list])

カメラのシェーダ スタックに適用されたレンズ シェーダ名を一覧表示します。

レンズ シェーダは実行された順に表示されます。順序を変更するには、[配列項目の編集]アイコン(青いソケット)をクリックします。

リスト内のシェーダ エントリをダブルクリックすると、そのシェーダのプロパティ エディタが開きます。また、[接続]アイコン(赤いプラグ)をクリックしてシェーダのプロパティを編集することもできます。

 

シェーダ エントリを選択して[配列項目の編集](Edit Array Item)アイコン(青いソケット)をクリックすると、ポップアップ メニューが開きます。このメニューには以下のコマンドがあります。

[削除](Remove): 選択したシェーダをカメラのシェーダスタックから削除します。リストからシェーダを削除すると、そのシェーダはエフェクトに影響しなくなります。

[上に移動/下に移動](Move Up/Move Down): 選択したシェーダをカメラのシェーダスタック内で上または下に移動します。スタック内のレンズシェーダの位置は評価の順序を示します。評価の順序を変更すると、最終的なエフェクトの結果に影響します。

 

[接続](Connection)アイコン(赤いプラグ)をクリックすると、選択したシェーダのプロパティ エディタが開きます。このエディタでは、シェーダのパラメータ値を変更できます。

 

[接続](Connection)アイコン(グレーのプラグ)をクリックすると、レンズ シェーダのポップアップ メニューが開き、カメラのシェーダ スタックにシェーダを適用できます。

詳細については、「接続アイコンの状態」および「変換シェーダの操作」を参照してください。

Render Tree を使用してレンズ シェーダを追加する

カメラのレンズ シェーダ スタックへのレンズ シェーダの適用は、Render Tree の[カメラ]ノードで直接行います。シェーダ スタックにアクセスするために[Camera]プロパティ エディタを開く必要はありません。

  1. Render Tree を開くには、カメラを選択して[7]キーを押します。

  2. Render Tree ワークスペースに[カメラ]ノードが表示されます。

  3. ノードをすべて展開した状態に設定します。

  4. [レンズ シェーダ](Lens Shaders)ポート グループを右クリックして、[項目追加](Add Item)を選択します。

  5. そのポートグループに[Item]という名前のポートが追加されます。

  6. そのポートを右クリックして、ポップアップ メニューからレンズ シェーダを選択するか、その他のレンズ シェーダを指定する場合は[その他...](More...)を選択します。

  7. 以上の手順を繰り返し、エフェクト用に必要なだけポートとレンズ シェーダを追加します。

  8. カメラのシェーダ スタック内のシェーダの評価順を変更するには、そのシェーダのポートを右クリックして、[上に移動](Move Up)または[下に移動](Move Down)を選択します。評価の順序を変更すると、最終的なエフェクトの結果に影響します。

  9. カメラのシェーダ スタックからシェーダ(とそのポート)を削除するには、そのシェーダのポートを右クリックして[削除](Remove)を選択します。リストからシェーダを削除すると、そのシェーダはエフェクトに影響しなくなります。