異なるトラック上の異なるタイプのクリップを同期させる場合は、クリップをまとめてリンクさせる場合がたびたびあります。たとえば、オーディオ クリップを唇の動きに同調させてシェイプ クリップにリンクさせる場合があります。これにより、トラックに沿って一方のクリップを移動させると、クリップ間のオフセットを維持したまま、他方のクリップも移動します。
これらのクリップ間にクリップのリレーションを作成すると、次の操作が実行できます。クリップのリレーションは、2 つのクリップ(マスタとスレーブ)間の時間コンストレイントの一種です。これにより、一方のクリップを移動させると、それに従い、他方のクリップも移動します。
シェイプ コンパウンド クリップとオーディオ クリップは、唇の動きに合わせて使用するため、これらにはリレーションがあります。
クリップは、[Time Control]プロパティ エディタの[開始オフセット]値(「クリップを移動する」を参照)と、[ソース クリッピング]の[イン]および[アウト]値(「クリップをトリミングする(切り取る)」を参照)に基づきリンクされます。
クリップのリレーションを作成する際には、最初に選択したクリップがマスタとなります。クリップのリレーションは双方向です。つまり、クリップの 1 つ(マスタまたはスレーブ クリップ)をオフセットまたはトリムすると、他のクリップの値に影響します。同様に、マスタおよびスレーブ クリップを反転して、マスタとスレーブを入れ替えることができます。
アクション、シェイプ、オーディオ、コンパウンド アクション、またはコンパウンド シェイプの中から異なるタイプのクリップを 2 つ選択します。選択した最初のクリップがマスタ クリップになります。
Animation Mixerのコマンド バーから[エフェクト](Effect) [関係の作成](Create Relation)を選択します。
[Relation]プロパティ エディタで、次のオプションを設定します。
A |
クリップ リレーションのオンとオフを切り替えます。 |
B |
関連する 2 つのクリップ間のオフセット フレーム数。 |
C |
マスタ クリップのクリップ イン/アウト値。この値を変更すると、スレーブ クリップのクリップ イン/アウト値も変更されます。 |
D |
マスタ クリップとスレーブ クリップを切り替えます。 |
たとえば、[開始オフセット](Start Offset)値を 2 から 10 に変更すると、これまでマスタ クリップの 2 フレーム後に開始されていたスレーブ クリップは 10 フレーム後に開始されるようになります。
各オフセット タイプ([開始オフセット]、[ソース クリッピング]の[イン]、および[アウト])と同様に、クリップのリレーションのオンとオフを切り替えられます。
クリップのリレーションは青色の線で表され、その両端には、2 つのリレーション クリップのリンクの開始点を表す四角形が表示されます。 2 つのクリップが同一トラック上にある場合は両クリップが一番上でリンクされます。
2 つのフレームのリレーションとオフセットを使用してリンクされた 2 つのクリップ。このオフセットは、どちらか一方のクリップを移動させても維持されます。