インポートン マップを使用する

 
 
 

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インポートンとは、カメラから放たれ、ライトに跳ね返される「バーチャル パーティクル」を意味します。インポートンは、フォトンとは逆方向に移動します。また、インポートンのエネルギーの分配方法もフォトンとは異なります。インポートンは、一定の位置のイルミネーションが最終的なイメージとなる係数を説明するカラー データを含んでいます。

グローバル イルミネーションやコースティクス(オプション)と併せてインポートンを使用できるようにすると、このイルミネーションの影響度が mental ray によって使用され、使用可能なレンダリング リソースのもとで最適な品質のイメージを得るための計算処理の割り当て方法が特定されます。このように、インポートンは、レンダリングの品質とフォトン エフェクトのパフォーマンスを向上させるための補足的なメカニズムを提供します。インポートンは、グローバル イルミネーションのフォトン マップのサイズを大幅に小さくします(それによってルックアップがスピードアップします)。

放射照度パーティクル アルゴリズムを有効にすると、インポートンは自動的に有効になります。Importons は放射照度パーティクルの品質を左右する主要なメカニズムとして使用されます。詳細については、「放射照度パーティクル」を参照してください。

インポートン マップは、カメラからピクセルごとに発生するインポートンの[密度](Density)(数)、指定された範囲内でインポートンをマージするための[距離のマージ](Merge Distance)、インポートンを散らす[ディフューズ バウンス](Diffuse Bounces)を指定することでコントロールします。グルーバル イルミネーションの場合は、さらにインポートンがヒットする最初の不透明なジオメトリで停止するかどうか、またはシーン内をトレースするときにジオメトリのすべての交点で保存されるかどうかをコントロールします。

これらのオプションについては、「[mental ray レンダー オプション]プロパティ エディタ」(「プロパティ リファレンス」)の[フォトン グローバル]タブを参照してください。