最適なコースティクス エフェクトやグローバル イルミネーション エフェクトを作成するには、エフェクトが向上するようにジオメトリ オブジェクトのシェーダを設定する必要があります。注意事項のクイック チェックリストを以下に示します。
コースティクス エフェクトまたはグローバル イルミネーション エフェクトを受けるオブジェクトにサーフェイス シェーダを割り当てます。シェーダを割り当てなかった場合は、既定のグレーのレンダ設定が使用されます。
グローバル イルミネーション エフェクトの場合は、[Lambert]、[Phong]、[Cook-Torrance]、[異方性]、または[Blinn]サーフェイス シェーダが使用されます。[コンスタント]サーフェイス シェーダは使用できません。
コースティクス エフェクトの場合は、[Phong]、[Blinn]、または[異方性]サーフェイス シェーダを使用します。コースティクス エフェクトがオブジェクトのスペキュラリティで操作されるためです。
グローバル イルミネーションやコースティクスを投影、受信、または作成するオブジェクトは、黒以外でなければなりません。すなわち、そのオブジェクトのディフューズ カラーの RGB は(0,0,0)以外である必要があります。純粋な黒のオブジェクトはフォトンを吸収し、エフェクトを作成することはありません。
サーフェイス シェーダによっては、最終的なグローバル イルミネーション レンダリング時にバランスを取ることが非常に難しい場合があります。ライトを伝達するオブジェクトの能力は、ディフューズ値に関係しています。グローバル イルミネーションでレンダリングされた通常のディフューズ値のオブジェクトは、直接光(特にポイント ライト)が当たっている場合、彩度が高すぎるように見えることがあります。
このような場合、ディフューズ強度を下げると、直接照明と間接照明間の彩度バランスを容易に調整できるようになります。サーフェイス シェーダのプロパティ エディタで、HLS ルミナンス カラー スライダを使用してディフューズ強度をすばやく変更することができます。
コースティクスは、コースティクスを放射するオブジェクトの屈折率に影響を受けます。屈折なし(設定 1)では、非常にかすかなコースティクスしか生成されません。1 より大きな設定にすると、「フォーカス」エフェクトが作成されます(設定を 1.33 または 1.50 にしてみてください)。設定を 1 より小さくすると、このエフェクトは大幅に拡散されます。
下の 2 つのシーンはどちらも、同じ設定、同じシェーダ、同数のライトを使用しています。2 つ目のシーンを見ると、引き出し付きデスクの片側がアンビエント ライトに照らされています。一方、1 つ目のイメージでは、極端な減衰があり、グローバル イルミネーションを使用してレンダリングされた 2 つ目の図に比べてあまりリアルではありません。