各ライトはシーンのイルミネーションとなり、レンダリングされたイメージにおいて、オブジェクト サーフェイスの見栄えが変わります。ライトやそのプロパティを変更することにより、イメージの様子と雰囲気を劇的に変化させることができます。
あらゆる場面にライトが存在します。シーンにはさまざまなタイプのライトを使用できます。利用可能なライトのプリセットは、インフィニット、スポット、ポイントの 3 つのライト タイプに基づいています。
インフィニット(Infinite) インフィニット ライトでは、シーン内のオブジェクトから無限に遠い光源がシミュレートされます。インフィニット ライトはディスタント ライト、ディレクショナル ライトとも呼ばれます。方向のみがインフィニット ライトと関連があり、位置は関連がありません。すべてのオブジェクトは、平行光線で照らされます。シーンのデフォルト ライトはインフィニットです(詳細については、「既定値のライト」を参照)。 |
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ライトボックス(Light Box) ライト ボックス ライトではスタジオのライト ボックスのように、白いファブリックで拡散されたライトがシミュレートされます。このライトで作成されるライトとシャドウは非常にソフトです。スペキュラも表示されますが、それとわからないほど弱くなります。このボックスでは、投影されたライトの形を操作できます。 |
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ネオン(Neon) ネオン ライトは、現実の世界のネオン ライトをシミュレートします。ネオン ライトは本質的にポイント ライトですが、設定と形状が変更されているためにネオンや蛍光管のようになります。マニピュレータは蛍光管を長方形や正方形の形状に変えられます。 |
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ポイント(Point) ポイント ライトはライトの位置からすべての方向に光線が放射されます。すべての方向に光線が放射される電球に似ています。 |
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スポット(Spot) スポットライトは円錐形の光線を放ち、現実のスポットライトがシミュレートされます。特定オブジェクトまたは特定エリアのライティングに便利です。マニピュレータでは、円錐形ライトの長さ、幅、および減衰ポイントを編集できます。 |
Softimage で新しいシーンが作成されたライトが 1 つ存在します。0.75 の強度の白に設定された平行光です。デフォルトでは、ライト オブジェクトは非表示になっています。新しいライトを作成しても、デフォルト ライトは削除するまでシーン内に残ります。新しいライトによりシーンのデフォルト ライトが置き換えられることはありません。
ライトには基本的なプロパティのセットがあり、[[Light]プロパティ エディタ]で定義できます。使用するライトのタイプを選択し、アンビエント、ディフューズ、スペキュラ寄与やシャドウ マップの使用、ライトの選択が可能かどうか、フォトンを放出するかどうかなどの属性を定義することができます。ただし、ライト ソースの特性を実装するのはライト シェーダのジョブです。たとえばライト シェーダは、ライトのイルミネーションの方向を利用して放出される光の量を調整します。シャドウが使用されている場合、通常はライト シェーダがシャドウ レイを投射し、光源と光の照射ポイントの間にある暗いオブジェクトを検出します。
ライト シェーダには、重要なプロパティのセットもあります。定義できるプロパティは特定のシェーダにより異なります。ライトのカラー、ライト強度、フォトン エネルギー、ボリューミック プロパティなど、さまざまなプロパティがあります。デフォルトでは、シーンに新しい光源を追加すると、すべてソフト ボディシェーダに接続され、レイトレースされたソフト シャドウ、フラット ライト モード、シェイプの減衰などの重要なライトの機能の多くが実装されます。ソフト ライト シェーダはいつでも接続解除して、別のライト シェーダに接続してさまざまなエフェクトを作成することができます。Preset ManagerのLight(ライト)および[mental ray > ライト](mental ray > Ligth)カテゴリにあるライトシェーダを試すことができます。
シーン内の他のオブジェクトと同様に、ライト オブジェクトをアニメートできます。ライトのプロパティをアニメートして、時間の経過とともに値を変化させることもできます。たとえば、ライトのカラーを徐々に変化させたり、ライトを暗くすることができます。詳細については、「キーを使用してアニメートする」を参照してください。
3D ビューのスポットライトを通して見る際に、ナビゲーション中(ズーム、パンなど)に自動キー設定できます。詳細については、「カメラ ナビゲーションの自動キー設定」を参照してください。