ニュートラルポーズを設定して、オブジェクトの変換を「ゼロ設定」できます。変換をリセットしたときに、オブジェクトを親のスペースの元の地点ではなく一定のポーズに戻したい場合に、この機能が役立ちます。たとえば、リセット時に「ニュートラルな」位置に戻るように、チェインボーンのニュートラルポーズを設定できます。また、ニュートラルポーズは変換値の視覚化にも有用です。たとえば、78.4度から123.4度への回転よりも、0度から45度への回転の方がイメージしやすいものです。
ニュートラルポーズは、ちょうどそのオブジェクトと階層における親との間に中間的なヌルが存在するかのように、オブジェクトのローカルな変換値を表すオフセットとして機能します。ニュートラルポーズ値はオブジェクトの[Local Transform]プロパティに保存され、プロパティエディタのニュートラルポーズタブで表示および修正できます。
ニュートラルポーズを設定するには、[Transform]メニューのコマンドを使用するか、オブジェクトの[Local Transfor]プロパティエディタを使用します。
ニュートラルポーズを設定すると、ローカル変換値の既存のアニメーションは新しいポーズに基づいて解釈し直されます。そのため、アニメーションの再生時に予期しない結果が生じる可能性があります。ニュートラルポーズの設定は、オブジェクトの変換をアニメートする前に行う必要があります。
[変換](Transform)メニューから次のコマンドのいずれかを選択します。
[ニュートラルポーズの設定](Set Neutral Pose): ローカルのスケール、回転、移動の現在の値をニュートラルポーズとして保存し、それらをデフォルト値として設定します。
また、[アニメート]ツールバーから[Create] [Skeleton] [Set Neutral Pose]を選択することもできます。
[ニュートラルスケーリングの設定](Set Neutral Scaling): 現在のスケーリング値をニュートラルポーズに保存し、ローカルスケーリング値を(1、1、1)に設定します。
[ニュートラル回転の設定](Set Neutral Rotation): 現在の回転値をニュートラルポーズに保存し、ローカル回転値を(0, 0 ,0)に設定します。
[ニュートラル移動の設定](Set Neutral Translation): 現在の移動値をニュートラルポーズに保存し、ローカル移動値を(0, 0, 0)に設定します。