[マッチ]コマンドはポリゴン オブジェクトのサンプル ポイントの選択範囲を 1 つ以上のターゲット タイプにスナップします。マウスダウン位置の最も近くに選択されたポイントにしか影響が及ばない通常のスナップとは異なり、マッチングでは選択範囲内にあるすべてのポイントに影響を与えることができます。一般的には、選択範囲内にある複数のポイントに影響が及びます。
この機能は、複数の不連続なサンプル ポイント グループの位置を正確に合わせる場合に便利です。たとえば、片半分のオブジェクトからのサンプル ポイントをもう片半分のオブジェクトからのポイントとマッチングさせて、シンメトリなテクスチャ マップを作成するといったこともできます。
既定では、[マッチ]コマンドは[許容範囲]の値を使用します。[許容範囲]はしきい値です。このしきい値を超えないようにしてスナップ ターゲットが求められます。このしきい値が大きいほど、想定されるスナップ ターゲットが遠くに隔たっていきます。この逆も同様です。[許容範囲]は無効にすることができます。無効にすると、選択されたポイントは最も近くにあるターゲットにスナップされます。
サンプル ポイントの選択範囲を 1 つ以上のターゲットにマッチングさせるには
必要に応じて、選択したポイントを変換して、ターゲットの近くに移動します。これにより、2 つのターゲットから等距離に現れるマッチング ポイントに固有の不明瞭さはかなり解消されます。
必要に応じて、以下のターゲットタイプを1つ以上有効または無効にします。
[選択ポイント]を選択すると、選択範囲内にある各ポイントは互いに近づき合います。範囲を大きくするにつれポイントがまとまる個所が少なくなっていき、最終的にはすべてのポイントがまったく同じ場所を占有するようになります。
[非選択ポイント]を選択すると、選択されていないポイントのうち最も近くにあるポイントに選択されたポイントがスナップします。繰り返しますが、範囲を増やすにつれ、選択されていないポイントの方向へ選択範囲が萎縮するような外観になります。
[グリッド]を選択すると、選択されたポイントが、仮想グリッド上にある最も近いグリッド ポイントにスナップします。既定では、Texture Editor のワークエリア内に表示されるグリッド(Texture Editor のプリファレンスで指定されたグリッド)に仮想グリッドが一致します。[グリッド情報]コントロールを使用して、仮想グリッドの解像度を変更したり、Texture Editor のグリッドからその解像度をオフセットしたりすることができます。
[ピクセルコーナー]を選択すると、選択されたポイントが、最も近くにあるピクセル コーナーにスナップします。[ピクセルコーナー]のマッチングを有効にすると、[イメージ情報]コントロールが有効になります。既定では、テクスチャ イメージの解像度に対してマッチング操作が実行されます。マッチングのみを目的にイメージの解像度を変更する場合は、[イメージ情報]コントロールを使用できます。