Render Manager > mental ray(グローバル レンダラ)
Render Manager >(パスを展開)> mental ray
タブ: サンプル フィルタリング(「プロパティ リファレンス」)
オプション: カラー コントロール
処理後のフィルタリング設定によりアンチエイリアスを補い、アンチエイリアスを一層確実に実行します。5 種類の[フィルタ タイプ](Filter Type)設定([ガウス](Gauss)、[ボックス](Box)、[三角形](Triangle)、[Mitchell]、[Lanczos])ではそれぞれ、フィルタの高さと幅を使用してサブサンプル(レンダリングされるピクセルを囲み、このピクセルを含むもの)が処理されます。mental rayでは、ピクセルの値に基づき、それぞれのピクセルとその周囲のピクセルの平均が計算され、エイリアシングのアーティファクトが除去されます。
[フィルタリング]設定を調整するときに、各フィルタタイプの[フィルタサイズ](Filter Size)値でフィルタのサイズを定義します。イメージは、大きい値を指定すると柔らかくなり、小さい値を指定するとシャープになります。
選択したフィルタは、サンプリングされたピクセルで最大値となるカーブを定義するアルゴリズムとして適用されます。
[ボックス](Box)フィルタでは、フィルタ領域にあるサンプルがすべて同じウェイトで合計されます。[ボックス]は、最も高速なフィルタリング方法です。ボックスフィルタリングに適したサイズは1です。
[三角形](Triangle)フィルタでは、ピクセルに影響を与えるリニアカーブが使用されるため、サンプリングされる領域のエッジで最小限のフィルタリングが行われます。三角形フィルタリングに適したサイズは2です。
[ガウス](Gauss)フィルタでは、傾斜するカーブを使用し、頂点とサンプリングされる領域のエッジに向かってゆるやかにサンプリングのウェイティングが行われます。このフィルタリング方法は、ソフトな段階的エフェクトをコントロールするのに使用されます。ガウスフィルタリングに適したサイズは3です。
[Mitchell]フィルタのカーブは、ガウスフィルタと比べると狭く、鈴型です。エッジ付近でカーブは負の値になります。Mitchellフィルタリングに適した値は4です。
[Lanczos]フィルタのカーブは、ガウスフィルタと比べるとさらに狭く、ベルカーブを細くしたような形状となります。エッジ付近でカーブは負の値になります。Lanczosフィルタリングに適した値は4です。
詳細については、「アンチエイリアス、サンプリング、フィルタリングのためのヒントとコツ」を参照してください。
[Jitter sub-pixel samples]オプションをオンにすると、サブサンプリングパターンがランダマイズされ、通常のパターン上に潜在的な問題が発生されるのを防ぎます。結果として、アーティファクトは肉眼ではほぼ見えなくなります。これにより、アンチエイリアスがより自然に表現され、補間が少なくなります。
上図に示されているのはサンプリングの2つの方法です。各サンプルは「X」で示されています。イメージ(A)は、デフォルト サンプリングの例です。(B)では、このサンプリングに若干のジッターが加えられています。サンプリング領域がよりランダムになり、サーフェイスはスムースになりましたが丸みが失われています。