精度の設定と放射パーティクルの補間
 
 
 

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[精度]オプションは放射照度パーティクルエフェクトのレンダ品質を制御するために使用する主要な設定です。さらに、[補間]オプションは明らかな品質低下を伴うことなくレンダリング時間を削減するために使用できます(エフェクトの正確性は下がる可能性がありますが、ほとんどの場合、肉眼では十分な品質を維持しているように見えます)。

追加の間接パスの設定

間接照明を収集するために使用する追加の[間接パス](Indirect Passes)の数を設定します。このオプションに 0.0 より大きい数が設定されると、パスのシーケンスによってすべてのパーティクルの位置からの照度が収集されます。放射照度パーティクルには直接照明および間接照明の両方の情報が含まれます。デフォルト値は0.0で、放射照度パーティクルに直接イルミネーションの情報が含まれます。また、これは間接照明の1バウンスと同等です。

レイの数の設定

イルミネーション情報を収集するためにシェーディングポイントから放射される[レイ](Rays)の数を指定します。これらのレイから得た情報は平均化されるため、より多くのレイを放射するほどライティングがより正確になります。放射照度パーティクルを使用して間接イルミネーションを計算する最も正確な方法は、シェーディングポイントにたくさんのレイがあるパーティクルマップをサンプリングすることですが、この方法は最も時間がかかります。ポイント補間を使用しない場合は、レンダリング時間が非常に長くなることがあります(「補間のためのポイントの設定」を参照)。

以下のイメージは、補間を使用せず、レイの数を変えた場合の結果の違いを表しています。

 

[レイ](Rays)=2

[補間](Interpolation)=なし

レイの数が小さすぎると、イメージにたくさんのノイズが表示される傾向があります。最小値である2つのレイを放射することは、各シェーディングポイントでmental rayが放射照度パーティクルの2つの方向をサンプリングすることを意味し、これでは少なすぎます。

 

[レイ](Rays)=256

[補間](Interpolation)=なし

レイの数を増やすと間接照明が落ち着きますが、レンダリング時間が長くなります。

 

[レイ](Rays)=512

[補間](Interpolation)=なし

このイメージを作成するために、mental ray は各シェーディングポイントで512 個のレイを使用してパーティクルマップをサンプリングしています。そのため、元のイメージ(放射照度パーティクルがない)のレンダリング時間より 50 倍も時間がかかります。

補間のためのポイントの設定

ポイント補間を使用すると、レンダリング時間を大幅に削減できます。

補間はデフォルトで有効になっており、[常に](Always)に設定されています。シーンに反射および屈折サーフェイスがたくさんある場合は、補間を[二次レイにのみ](For Secondary Rays Only)に設定できます。[なし](Never)に設定すると補間が無効になります。これは最も正確なイルミネーションエフェクトを得るために必要なレイの数をテストする場合に使用します。

補間を使用すると、mental rayは前処理のステップに特別な最終放射照度パスを追加します。このパスでは、パーティクルマップをサンプリングし、各放射照度パーティクルのイルミネーション情報を収集します。この情報は後で補間で使用されます。

mental ray がレンダリング中にシェーディングポイントで放射照度を計算するとき、最も近いn個の放射照度パーティクルを探します。このnは補間の[ポイント](Points)の数であり、これらの放射照度の値の加重和が計算されます。この処理は各シェーディングポイントに対してレイをトレースするよりはるかに速くなります。

以下のイメージは同じシーンですが、ここでは補間を[常に]に設定し、補間のポイント数は同じままで、前の例と同様にレイの数を変えた場合の結果です。これらの各シーンは、はるかに短いレンダリング時間で結果が表示されます。ただし、品質が高いレンダ(レイが 512 個)ではレンダリング時間を大幅に削減できないため、この例の目的としては、このシーンのレンダリングには補間を行い 256 個のレイを使用する場合が最適とみなします。

 

[レイ](Rays)=2

[補間](Interpolation)=常に

[ポイント](Points)=64

 

[レイ](Rays)=256

[補間](Interpolation)=常に

[ポイント](Points)=64

 

[レイ](Rays)=512

[補間](Interpolation)=常に

[ポイント](Points)=64

次のステップは、補間の[ポイント](Points)の最適な数を決めます。以下のイメージは、[ポイント]パラメータを変更した場合の結果を表しています。

 

[レイ](Rays)=256

[補間](Interpolation)=常に

[Points]= 3 この場合、補間ポイント(最小)が少なく、イメージには問題が表示されます。それは、シェーディングポイントの放射照度がこの3つのポイントのみのウェイト配分された合計を構築することで計算されるためです。

 

[レイ](Rays)=256

[補間](Interpolation)=常に

[Points]= 64 最適な数を決定するための一般規則は、十分な補間ポイントを使用し、問題を回避して、レンダリング時間を増やすことなく重要な情報を保持することです。ほとんどのシーンにおいて、ポイント数が50~64の場合にうまく動作します。

 

[レイ](Rays)=256

[補間](Interpolation)=常に

[ポイント](Points)=256