Maya から Softimage へ: カメラの相互運用性
 
 
 

Maya 対応 Crosswalk では、Maya と Softimage の間でカメラの相互運用性があります。カメラのアニメーションと属性を、Maya から書き出して Softimage に正常に読み込むことができます。これは次のようなワークフロー シナリオで特に便利です。

  1. Maya でジオメトリとアニメーションを作成して、シーンをレンダリングします。

  2. Maya 対応 Crosswalk を使って、カメラおよび必要なジオメトリを Maya から Softimage へ書き出します。

  3. Softimage で特殊なエフェクトを作成し、シーンをレンダリングします。

  4. Maya でレンダリングされたイメージと Softimage でレンダリングされたイメージの両方を合成します。これは、両方のイメージは基本的に同じカメラでレンダリングされるために、可能となります。

下の表に、Maya から書き出したり Maya へ読み込んだりする際にサポートされているカメラ設定を示します。Maya 対応 Crosswalk のインポータにもカメラの相互運用性は備わっていますが、Softimage から Maya へのカメラ アニメーションの読み込みには対応していません。

カメラ設定

Maya から書き出すとき、カメラ アトリビュートのアニメーションはフレームごとに 1 つのキーとして、キー同士のコンスタント内挿補間を使ってプロットされます。このデータを Softimage に読み込むときは、[Import Crosswalk Options]ダイアログボックス[タイムライン設定を読み込む](Import Timeline Settings)チェックボックスをオンにし、Maya のシーンで使用されたのと同じフレーム レートが設定されるようにします。フレーム レートを変更する必要がある場合は、まず Maya のシーンで変更し、そのシーンをレンダリングしてからもう一度 Softimage へ書き出します。

Softimage では、[Camera]プロパティ エディタ[プロパティ リファレンス]でカメラ オプションを設定できます。

カメラ アトリビュート

見出しが「A」の列は、アトリビュートがアニメート可能かどうかを示します。

Maya

A

注:

Maya からの書き出し

Maya への読み込みの可/不可

Crosswalk

Softimage

Angle of View(ビュー アングル)

不可

焦点距離によって操作されます。単独でアニメートすることはできません。

このアトリビュートではアニメーションの書き出しはありません。

焦点距離アニメーションによって処理されます。

焦点距離の値(ファイルに指定されている場合)はビュー アングルより優先されます。

XSI_Camera: <fov>

  • [視野]>[角度]

  • camera.fov「投影平面」を参照してください。

焦点距離

 

カメラのスケールを考慮する必要があります。

カメラのスケールがアニメートされる場合はアニメーションをプロットします。

標準の読み込みです。

XSI_CameraFocalLength: <projplanedist>.

このテンプレートがファイルに存在する場合は、その値が<fov>の値より優先されます。

Camera Scale(カメラのスケール)

最終的な焦点距離を得るには、焦点距離をこの値で除算する必要があります。

焦点距離に焼き付けられます。

読み込みでは適用されません。すでに焦点距離に含まれています。

相当するものはありません。焦点距離に焼き付けられます。

相当するものはありません。焦点距離に焼き付けられます。

Auto Render Clip Plane(クリップ プレーンの自動レンダリング)

不可

自動(ダイナミック)のニア クリップとファー クリップは、既定でオンになっています。この場合はニア値とファー値が無関係になるため問題が発生する可能性があります。

ただし、いったん Softimage に読み込むと、このアトリビュートはダイナミックではなくなり、Maya で使用されていないニア値とファー値が使用されるようになります。

オンの場合は、Softimage の既定のニア値とファー値が代わりに使用されます。

これらのアトリビュートのアニメーションは破棄されます。

読み込み時はオンにします。ニア値とファー値が関連がある場合は、このオプションを手動でオフにする必要があります。

相当するものはありません。

相当するものはありません。

Near Clip Plane(ニア クリップ プレーン)

 

書き出し時にプロットされます。

詳細については、クリップ プレーンの自動レンダリングを参照してください。

標準の読み込みです。

詳細については、クリップ プレーンの自動レンダリングを参照してください。

XSI_Camera: <near>

  • ニア プレーン

  • camera.near「投影平面」を参照してください。

Far Clip Plane(ファー クリップ プレーン)

 

書き出し時にプロットされます。

詳細については、クリップ プレーンの自動レンダリングを参照してください。

ほとんどあり得ない例ですが、Maya ではファンクション カーブを使用してファー クリップ プレーンに負の値を設定することが可能です。この場合の問題は、エクスポータが負の値の代わりに 0.001 を受け取るため、Maya のレンダリングで使用された値と一致しなくなります。

標準の読み込みです。

詳細については、クリップ プレーンの自動レンダリングを参照してください。

XSI_Camera: <far>

  • ファー プレーン

  • camera.far「投影平面」を参照してください。

Film Back(フィルム バック)

見出しが「A」の列は、アトリビュートがアニメート可能かどうかを示します。

Maya のアトリビュート

A

注:

Maya からの書き出し

Maya への読み込みの可/不可

Crosswalk で相当するもの

Softimage で相当するもの

フィルム ゲート

不可

これはカメラのアパーチャ、フィルムのアスペクト比、およびレンズの絞り比に対するプリセットです。

書き出されません。

「ユーザ」モードで読み込みます。

相当するものはありません。

相当するものはありません。

Camera Aperture(カメラのアパーチャ)

Maya では、イメージの生成に使用されるカメラのアパーチャとアスペクト比はレンダ設定の[Device Aspect Ratio(デバイス アスペクト比)]とカメラ設定の[Camera Aperture(カメラのアパーチャ)]、[Film Aspect Ratio(フィルムのアスペクト比)]、および[Lens Squeeze Ratio(レンズの絞り比)]の組み合わせです。これらの値は、[Fit Resolution Gate(レゾリューション ゲートに適合)]の設定に従って組み合わされます。

適切なカメラの相互運用を実現するために、レンダ設定を考慮しない元のカメラ設定の代わりに、最終的なカメラ設定が Crosswalk で書き出されます。

書き出し時にプロットされます。

[Lens Squeeze Ratio(レンズの絞り比)]、レンダ設定の[Device Aspect Ratio(デバイス アスペクト比)]、および[Fit Resolution Gate(レゾリューション ゲートに適合)]の値が考慮されます。

標準の読み込みです。

XSI_Camera: <projplanewidth>, XSI_Camera: <projplaneheight>

  • [フィルムアパーチャ]>[X]

  • camera.projplanewidth

  • [フィルムアパーチャ]>[Y]

  • camera.projplaneheight「レンズ シェーダ」を参照してください。

Film Aspect Ratio(フィルムのアスペクト比)

不可

カメラのアパーチャによって操作されます。

レンズの絞り比を考慮する必要があります。

標準の読み込みです。

XSI_Camera: <aspect>

  • ピクチャ 割合

  • camera.aspect「視野」を参照してください。

Lens Squeeze Ratio(レンズの絞り比)

 

カメラのアパーチャの幅とフィルムのアスペクト比に焼き付けられます。

「最終的なアスペクト比 = アスペクト比*レンズの絞り比」です。

カメラのアパーチャの幅は、新しい最終アスペクト比を尊重して変更する必要があります。

1 に設定します。値はすでにカメラのアパーチャに焼き付けられています。

相当するものはありません。

projplanewidth および projplaneheight に焼き付けられています。

相当するものはありません。

projplanewidth および projplaneheight に焼き付けられています。

Fit Resolution Gate(レゾリューション ゲートに適合)

不可

レンダ設定はこのオプションに従って、書き出されるカメラ設定に焼き付けられます。

詳細については、カメラのアパーチャを参照してください。

カメラのアパーチャに焼き付けられます。

サポートされていません。

常に[Overscan(オーバースキャン)]に設定し、完了した Softimage のレンダ イメージが Maya のレンダに含まれるようにします。

   

Film Fit Offset(フィルム フィット オフセット)

Softimage とのカメラの相互運用が必要な場合は使用しないでください。

サポートされていません。

サポートされていません。

相当するものはありません。

相当するものはありません。

Film Offset(フィルム オフセット)

Softimage とのカメラの相互運用が必要な場合は使用しないでください。

サポートされていません。

サポートされていません。

相当するものはありません。

相当するものはありません。

Pre Scale(プリ スケール)

Softimage とのカメラの相互運用が必要な場合は使用しないでください。

サポートされていません。

サポートされていません。

相当するものはありません。

相当するものはありません。

Film Translate(フィルムの移動)

Softimage とのカメラの相互運用が必要な場合は使用しないでください。

サポートされていません。

サポートされていません。

相当するものはありません。

相当するものはありません。

Film Roll Pivot(フィルム ロールのピボット)

Softimage とのカメラの相互運用が必要な場合は使用しないでください。

サポートされていません。

サポートされていません。

相当するものはありません。

相当するものはありません。

Film Roll Value(フィルム ロールの値)

Softimage とのカメラの相互運用が必要な場合は使用しないでください。

サポートされていません。

サポートされていません。

相当するものはありません。

相当するものはありません。

Film Roll Order(フィルム ロールの順序)

不可

Softimage とのカメラの相互運用が必要な場合は使用しないでください。

サポートされていません。

サポートされていません。

相当するものはありません。

相当するものはありません。

Post Scale(ポスト スケール)

Softimage とのカメラの相互運用が必要な場合は使用しないでください。

サポートされていません。

サポートされていません。

相当するものはありません。

相当するものはありません。

Movement Options(カメラの動きオプション)

Maya のアトリビュート

A

注:

Maya からの書き出し

Maya への読み込みの可/不可

Crosswalk で相当するもの

Softimage で相当するもの

注視点の中心

 

書き出し時にプロットされます。

標準の読み込みです。

XSI_Camera: <interestdist>

  • [注視点の中心]>[距離]

  • camera.interestdist

Tumble Pivot(タンブル ピボット)

Softimage とのカメラの相互運用が必要な場合は使用しないでください。

サポートされていません。

サポートされていません。

相当するものはありません。

相当するものはありません。

レンダ設定

以下のレンダ設定は、Maya 対応 Crosswalk を使用して Maya から書き出したり Maya へ読み込んだりする場合はサポートされません。後で合成するときにレンダリング出力イメージが一致するように、これらのイメージ サイズのオプションは Softimage または Maya で手動で設定する必要があります。

Softimage では、[Scene Render Options]プロパティエディタ[プロパティ リファレンス]でシーン出力解像度オプションを設定できます。

Maya

Maya からの書き出し

Maya への読み込みの可/不可

Crosswalk

Softimage

サポートされていません。

サポートされていません。

相当するものはありません。

  • RenderOptions.ImageWidth

高さ

サポートされていません。

サポートされていません。

相当するものはありません。

  • 高さ

  • RenderOptions.ImageHeight

Device Aspect Ratio(デバイス アスペクト比)

サポートされていません。

サポートされていません。

相当するものはありません。

  • アスペクト比

  • RenderOptions.ImageAspectRatio

Pixel Aspect Ratio(ピクセル アスペクト比)

サポートされていません。

サポートされていません。

相当するものはありません。

  • ピクセル比

  • RenderOptions.ImagePixelRatio