エンベロープ ウェイトを調整する
 
 
 

スカルプトを始める前に、後頭部や耳、首などで、必要と考えられる主要な再エンベロープ作業を行います。その後、エンベロープをペイントすることで、各デフォーマに対するエンベロープのウェイトを調整します。

エンベロープの概要については、「エンベロープについて」を参照してください。

注:

Softimage Wiki の Face Robot Learning Movies ページには、このトピックに関する次のようなビデオが用意されています。

  • チュートリアル#6: エンベロープのペイント(Tutorial #6: Envelope Painting)

  • チュートリアル#9: エンベロープの編集(Tutorial #9: Envelope Editing)

  • チュートリアル#11: 鼻エンベロープの調整(Tutorial #11: Adjusting Nose Enveloping)

  • チュートリアル#15.5: 顎領域の調整(Tutorial #15.5: Adjusting the Chin Region)

頭デフォーマをエンベロープに割り当てる

頭デフォーマを頭オブジェクトだけにエンベロープするには、頭のヌルを使用します。そうすれば、頭に対して任意のエレメントをウェイト付けした場合、他のデフォーマには影響が及ばないので、固定したアンカー ポイントを作成できます。たとえば、顎の開閉動作を修正している間も、後頭部は固定されたままです。

頭のヌルを使用するには、Explorer を開き、[Face]モデル ノードを展開して、[エンベロープ]グループにあるエンベロープ デフォーマの中から Face.HeadNull オブジェクトを見つけます。または、メイン コマンド パネルにある[選択]テキスト ボックスに「Face.HeadNull」と入力し、頭のヌルを選択します。

この他に、このグループのエンベロープ デフォーマの中で有用なものとしては、顎とともに動くエレメントをアタッチする際に使用できる顎関節(JawHinge)、頭のヌルと同様で首に使用する首のヌル(NeckNull)などが挙げられます。

エンベロープ デフォーマが表示されていないときは、Explorer で[Face]モデル ノードを展開し、[Group Visibility]カスタム パラメータ セットのアイコンをクリックします。次に、このセットの中の[エンベロープ](Envelope)オプションを選択します。

エンベロープ ウェイトをペイントする

頭のエンベロープをペイントすることで、各エンベロープ デフォーマに対するエンベロープ ポイントのウェイト付けを調整することができます。

Weight Paint Panel の概要については、「エンベロープ ウェイトを変更する」を参照してください。

注:口の部分でエンベロープのウェイト付けを調整することはできません。
  1. 頭のメッシュを選択します。

  2. [Tune(調整)]パネルで[Face(顔)]>[Maps(マップ)]タブをクリックし、[エンベロープ ウェイトのペイント](Envelope Weight Paint)を選択します。

    このコマンドを選択すると、インタフェースの左側に Weight Paint Panel が表示され、デフォーマの名前と関連するカラーのリストが表示されます。

  3. エンベロープ デフォーマを選択するには、Weight Paint Panel の[頂点でピック](Pick By Vertex)ボタンをクリックし(または、[Alt]+[D]キーを押してツールを一時的に有効にし)、カーソルを顔の上へ動かします。

    デフォーマに最も近く、最大のウェイトを持つ頂点が対応する色でハイライト表示され、デフォーマの名前が表示されます。

    デフォーマの名前が分かっている場合は、Weight Paint Panel にあるデフォーマのリストから直接選択することもできます。

  4. ハイライト表示された頂点をクリックし、デフォーマを有効にします。右クリックして[頂点でピック]ツールを終了します。

  5. [W]を押してペイント ブラシ ツールを有効にし、選択したデフォーマが位置しているエンベロープをペイントします。

  6. [Esc]または[Spacebar]を押してウェイト ペイント モードを終了します。

    Weight Paint Panel を非表示にするには、左側中央にある長い「ボタン」をクリックします。