リップシンクアニメーションとモーションキャプチャのブレンド

リップシンク アニメーションとモーション キャプチャ データをブレンドする場合は、最初にリップシンクを実行するのが最善の方法です。その後でモーション キャプチャを追加するとき、リターゲット オペレータがリップシンク データを操作することによって、「ライブ状態」を維持します。これにより、リップシンクを編集しながら、同時に[調整](Adjust)パネル(「リターゲットされたモーションキャプチャ データの調整」を参照)のオプションを使用してモーション キャプチャを調整できるようになります。各タイプのデータは、必要なアニメーション コントロールにそれぞれ作用します。各アニメーションタイプで使用される、最終的な量を制御することができます。

以下のイメージでは、頭のモーション キャプチャ アニメーションが、口のコントロールのリップシンク アニメーションとブレンドされます。

モーション キャプチャおよびリップシンク アニメーションは同じように最終結果に影響しますが、通常は 1 つのソースから口のアニメーションを使用し、別のソースから顎のアニメーションを使用します。これを実行するには、必要に応じてアニメーションを制御するソースを次のように処理します。

• リップシンク アニメーションでアニメーションを制御するには、[調整](Adjust)パネルを開き、[グローバル コントロール]グループで上唇、下唇、および顎チャンネルのウェイト値を下げます。これらの値を 0 に設定すると、アニメーション コントロールに反映されるのはリップシンク オペレータ(SpeechBlend)のみになります。もちろん、これらの値を任意の数値に設定し、アニメートすることもできます。

• モーション キャプチャ アニメーションでアニメーションを制御するには、[Speech Blend]プロパティ エディタの唇、顎、および唇のチャンネルのウェイト値を下げます(「唇、顎、および舌のグローバルなウェイト設定をする」を参照)。[調整]コントロールで、これらの値に任意の数値を設定し、アニメートすることもできます。

  また、リップシンクの一部とモーション キャプチャのみを選択することもできます。たとえば、リップシンクの唇および顎のチャンネルを無効にして、舌のリップシンク アニメーションとモーション キャプチャのみを使用することができます。

  この作業を自動化する方法として、唇のチャンネルから補正シェイプを切り離すこともできます(「モーション キャプチャ アニメーションの口形素ポーズから補正シェイプを切り離す」を参照)。

リップシンク アニメーションとキーフレームをブレンドする

リップシンク アニメーションは、キーフレーム アニメーションとともに処理することができます。アニメーション レイヤ(「アニメーション レイヤ」を参照)を使用してアニメーション コントロールに対するキーを設定し、そのアニメーションをクリップとしてミキサに格納する(「アクション ソースにアニメーションを保存する」を参照)ことができます。また、アニメーション コントロールのキーを直接設定することも可能です。

• リップシンク アニメーション上にキーフレームを追加するには、アニメーション レイヤを追加し、そのレイヤでキーフレームを設定します。これらは、アニメーションのベースレイヤ（リップシンクアニメーション）からのオフセットと見なされます。

• クリップにキーフレーム アニメーションを格納する場合は、ミキサ内のクリップをブレンドするように、そのアニメーションとスピーチ アクション クリップをブレンドすることができます。詳細については、「クリップのミックスとウェイト設定」を参照してください。

• 唇、顎、または舌のアニメーション コントロールのキーを直接設定した場合は、スピーチ オペレータ(スピーチ アクション クリップを操作)がこのアニメーションをオーバーライドします。これはミキサのクリップが、常に同じフレームの他のアニメーションをオーバーライドするためです。ただし、このクリップと F カーブをブレンドできるように、ミキサ オプションを設定することができます。詳細については、「アクション クリップと F カーブをミックスする」を参照してください。