スプリング ネットによるストレッチの制御
 
 
 

クロス デフォーメーションは、仮想的な「スプリング ネット」によりコントロールされます。スプリングは、クロスのサーフェイスに分散され、特定のルールに基づいてモデルの頂点を接続します。

スプリング ネットを構成するスプリングには以下の 3 種類があり、それぞれ別の種類のデフォーメーションを制御します。

図はクロスがどのように NURBS サーフェイス オブジェクトに適用されるかを示すものです。

[硬さ]と[抵抗]の設定

[Cloth]プロパティ エディタ[硬さ - 抵抗...](Stiffness)パラメータには、これらのスプリングと関連付けられた伸縮性の定数値があります。シルクとレザーの違いのように、クロスの生地がどれくらい柔らかいか、または硬いかを定義します。

ヒント:これらのパラメータのほとんどがマッピング可能です(マッピング可能なパラメータは横に[接続]アイコンがあります)。つまり、パラメータにウェイト マップやテクスチャ マップを使用して、その値を調節できます。詳細については、「パラメータ マップ」(「データ管理」)を参照してください。

障害物を覆うクロスが伸縮性のある「ゴムのような」外観になるのを防ぐには、すべての[硬さ](Stiffness)パラメータに大きい値を使用します。小さい値を使用すると(抵抗を小さくすると)、クロスは抵抗なく変形します。

クロスの[初期張力 %](Initial Tension %)を設定することができます。これにより、クロスをシミュレートするときに使用されるスプリングを伸縮させる、初期張力を設定します。

また、[ストレッチ限界](Stretch Limit)の設定は、クロスのシミュレーションを安定させるのに役立ちます。

   

シヤー抵抗値を 1 に設定した状態のシルク クロス プリセット

シヤー抵抗値を 100 に設定した状態のシルク クロス プリセット

   

ベンド抵抗値を 1 に設定した状態のシルク クロス プリセット

ベンド抵抗値を 300 に設定した状態のシルク クロス プリセット

   

ストレッチ抗力値を 1 に設定した場合のシルク クロス プリセット

ストレッチ抗力値を 500 に設定した場合のシルク クロス プリセット