リプルは、選択したクリップに対して行った操作(クリップの移動、削除、追加、スケーリング、サイクルなど)が他のクリップにも及ぶように設定する方法です。
リプルは、Animation Mixer のトラックごとに設定されるため、リプルがオンに設定されているトラックはすべて、リプル トラックで変更されたクリップの影響を受けます。たとえば、リプル オプションをオンにしたトラックでクリップを右に移動すると、そのクリップの後方のクリップもすべて右に押し出されます。このとき、クリップ同士の間隔は元通りに保たれます。
リプル オプションがオフの場合は、次のクリップの先頭または前のクリップの最後を越えて、クリップを移動することはできません。
複数のクリップを選択した場合は、リプルがオンになっている任意のトラックで選択されたすべてのクリップに対してリプルが有効となりますが、リプルがオフのトラックのクリップには影響しません。
ロックされたクリップを越えて、クリップを移動することはできません(「クリップをロックする」を参照)。
以下の図は、リプル オプションで操作される前のクリップのシーケンスです。
リプル オプションをオンにして操作する前のクリップの基本シーケンス。2 つのクリップ グループの間隔に注目してください。
リプル オプションを使用したクリップで実行できるアクションの結果についていくつか説明します。
クリップを追加すると、追加したクリップの開始時間以降のクリップはすべて、追加したクリップの長さだけ右にリプルします。 クリップの間隔は、元の間隔が維持されます。
2 つのクリップ グループの間にクリップを追加しました。クリップ間の間隔は保たれています。
以下の例は、リプルを使わなかった場合の同じシーケンスです。 クリップを読み込んだ場所のスペースに合わせてクリップがトリミングされます。
2 つのクリップ グループの間にクリップを追加しました。リプル オプションの不使用時は、スペースに合うようにクリップがトリミングされます。