ICE ツリーの構築に関する注意事項
 
 
 

このセクションでは、ICE でツリーを構築する際の注意事項について説明します。

定数ノードを使用する

[Constant]カテゴリのノードは、値を強制的に特定のデータタイプにする場合に便利です。データ セットのすべてのメンバに同じ値を設定する必要も、期間内で一定である必要もありません。たとえば、これらの値をアニメートしたり、入力接続で操作することができます。

ICE ツリーで式を使用する

ICE ツリーやコンパウンド内では値のコントロールに式を使用しないことをお勧めします。代わりに、ICE ノードを使用して、同等の計算を行ってください。これにはいくつかの理由があります。

  • ICE ノードはマルチスレッドであるため、通常は式よりも処理が高速です。

  • 式は、ツリーと同じ方法で分析できないので、最適化することができません。さらに、依存サイクルが検出されません。

  • 式は、コンパウンドには格納されません。これは、参照オブジェクトが他のシーンに存在しない可能性があるためです。

適用されるオペレータ(「ICE コンパウンドを適用する」を参照)など、最上位のコンパウンドで外部公開されている値で式を使うのは問題ありません。

パフォーマンスとカスタム ICE オペレータ

カスタム ICE オペレータは、ICE ノードから構築されたツリーよりも処理速度が遅くなる可能性があります。これは、ネイティブの ICE ノードでは、可能な場合はマルチスレッドやその他の最適化がフル活用されるためです。パフォーマンスが向上するという考えで、カスタム オペレータを記述することは避けてください。詳細については、『SDK ガイド』の「カスタム ICENode」を参照してください。