Story ウィンドウでさまざまなタイプのトラックを選択すると、さまざまな設定が Asset Settings ウィンドウに表示されます。一般に、これらの設定はトラックのアクション トラック リスト内の設定と同じです。表示される設定は、選択されているトラックのタイプによって決まります。
Animation トラック設定 A. Animation トラックの Track Name フィールド B. トラック コンテンツ フィールド C. Travelling Node(s) フィールド D. Tr. Node Function メニュー E. Show Ghosts オプション F. Mute オプション G. Solo オプション H. Weight 設定 I. Compo Mode メニュー J. Passthrough オプション K. Clip Offset オプション
Track Nameは、トラック タイプを示します。Track Name をダブルクリックすると、Asset Settings ウィンドウと Properties ウィンドウに追加のトラック設定が表示されます。
Solo (S)オプションと Mute (M)オプション(A および B)を使用してトラックを有効または無効にします。トラックの Solo オプションがオンの場合、そのトラックだけを再生します。また、トラックの Mute オプションがオンの場合、そのトラックは再生されません。つまり、消音トラック上のすべてのアニメーション クリップ、ビデオ クリップ、オーディオ クリップ、コマンド クリップ、コンストレイン クリップは無効です。
トラック コントロール A. Solo オプション B. Mute オプション
トラックの詳細については、「エディット トラック リスト 」および「アクション トラック リスト 」を参照してください。
Weight フィールドを使用すると、トラックのクリップに影響する割合を定義して、アニメートできます。100% に設定すると完全にアニメートされ、0%に設定すると無効になります。
たとえば、Constraint トラックの Weight フィールドでは、トラックの制約がどのくらい影響するかを指定できます。位置の制約を持つ Constraint トラックに対する重み付けの値を 50%と設定すると、制約を受けるオブジェクトの位置は最初の位置とソース オブジェクトの位置の中間になります。
Audio トラックの Destination メニューでは、オーディオ トラックを再生するオーディオ カードを選択できます。Destination メニューで<None>が選ばれている場合、トラックのオーディオは再生されません。
Audio トラック A. Audio Destination メニュー
Back Plate オプションでは、ショット クリップのバックグラウンド イメージまたはバックグラウンド ビデオ クリップの表示/非表示を切り替えることができます。
バックグラウンド面は、イメージやビデオ クリップを投影するためだけに使用される独立した平面です。バックグラウンド面のサイズは、カメラの表示領域に一致し、2D Magnifier オプションと Turn Table を使用している場合でもカメラ表示の一部のままです。詳細については、Back Plate ペインを参照してください。
Character トラックの Character メニューを使用して、アニメートするキャラクタを選択します。Character トラック内の特徴づけられたキャラクタだけを選択することが可能です。
トラック コントロール A. Character メニュー
Body Parts メニューを使用して、アニメーションで使用するキャラクタの部分を選択します。このメニューを使用すると、トラック コンテンツとして組み込まれているキャラクタ エクステンションやプロップの選択/選択解除もできます。
Body Parts メニューから選択したボディ部分だけがアニメートされます。
トラック コントロール A. Body Parts メニュー
たとえば、メニューから右腕と右手だけを選択した場合、キャラクタの右腕と右手だけを移動してアニメートできます。その他のボディ部分は最初の位置から移動しません。
また、キャラクタのボディのいくつかの部分だけを選択すると、ローカル ブレンドを作成できます。ローカル ブレンドは、階層の部分上だけにある別のトラックとモーション付きの 1 つのトラックを置き換えます。たとえば、走りながら同時に腕を振るキャラクタを作成するために、走っているキャラクタの下半身を腕を振っている上半身とブレンドします。
Track Content リストには、Animation、Character、または Camera Animation トラック上にドラッグしたアセットの名前が表示されます。トラックのクリップは、トラック コンテンツ リストで選択したアセットに影響します。選択したアセットは、トラック コンテンツと呼ばれます。
トラック コンテンツ リストをクリックすると、トラックにドラッグしたアセット全体のリストが表示されます。Remove ボタンを使用すると、リストからオブジェクトを削除できます。
トラック コンテンツ ボタンは、アセット リストを表示します。このアセット リストで、アセットの選択とローカル ブレンドを作成できます。
Animation トラックA. トラック コンテンツ ボタン B. アセット リスト
トラック コンテンツ リストは、Animation、Character、または Camera Animation トラックをダブルクリックした場合にも、Asset Settings ウィンドウに表示されます。
Story ウィンドウで Character トラックをダブルクリックすると、Asset Settings ウィンドウの Travelling Node(s) フィールドにアクセスできます。
Travelling Node(s) フィールドでは、さまざまなトラベリング ノードを定義できます。Travelling Node Function メニューでオプションを変更すると、トラベリング ノードの表示場所を変更できます(「Tr.Node Function」を参照)。
Travelling Node Function メニューでは、トラベリング ノードを表示する位置を指定できます。トラベリング ノードの詳細については、「Tr.Node Function」を参照してください。
Show Ghost オプションでは、選択したクリップのゴーストを非表示または表示できます。既定ではゴーストは非表示です。このオプションは、アニメーション クリップ、キャラクタ アニメーション クリップ、キャラクタ クリップを選択している時にだけ表示されます。
Show Ghost オプションによって影響されるゴーストには、選択したクリップのモデル、クリップ ベクトル、一致させるオブジェクトのゴーストが含まれます。Show Ghost オプションでは、このゴーストの表示をグループとして制御します。
クリップのゴーストは、クリップのトラックのゴースト表示オプションをアクティブにした場合に限って表示できます。トラックのゴーストについては、「Ghosts オプション」を参照してください。
Compo Mode メニューでは、トラックの順番に優先順位を付けたり、次のオプションを含めることができます。
オプション | トラックの動作 |
---|---|
Override | トラックを Override に設定すると、同じトラック コンテンツを持つ上位のトラックよりも、現在のトラックが優先されます。優先されるトラックより上にあるアニメーションは無効になります。たとえば、最初のトラックが前後に移動する立方体のアニメーションを含み、その下にあるトラックが上下に移動する立方体のアニメーションを含む場合、2 番目のトラックを Override と設定すると、最初のトラックのアニメーションは再生されません。また、トラックは Transport Controls ウィンドウで選択した現在のテイクよりも優先されます。 |
Additive | トラックを Additive に設定すると、そのトラックは他のトラックのアニメーションに影響します。たとえば、最初のトラックが前後に移動する立方体のアニメーションを含み、その下にあるトラックが上下に移動する立方体のアニメーションを含む場合、両方のトラックのアニメーションがブレンドされます。 |
Passthrough オプションをオンにすると、選択したトラックにクリップが含まれない場合、選択したトラックの下位にあるトラックのアニメーションが再生されます。
Story ウィンドウにトラックが 1 つしかなく、そのトラックにクリップが含まれていない場合は、Transport Controls ウィンドウで選択したテイクのアニメーションが再生されます。
Clip offset がオフの場合、クリップの軌道は最初の位置にロックされます。Clip offset がオンの場合、Viewer ウィンドウでクリップの軌道を移動させたり回転させることができます。
Clip offset は、モデルの一部を最初の位置に固定する必要がある場合に役に立ちます。たとえば、トラック内でキャラクタの上体だけが選択されている場合、トラックのクリップを移動するとキャラクタのボディを不自然に引き伸ばします。
キャラクタの上体は移動しますが、下半身は取り残されます。これを防止するには、Clip offset オプションを無効にします。
Clip offset の使用 A. Clip offset がオンの場合、クリップを移動すると望ましくない結果を招きます。 B. Clip offset がオフの場合、クリップは最初の位置に留まり移動または回転されません。
Clip offset オプションを使用するが、位置にクリップ ベクトルを固定する場合は、クリップ ベクトルを移動してクリップを保存してから Clip offset を有効にします。