高精度テクスチャ フィルタとアンチエイリアシングのためには楕円フィルタリングを使用します。ポイント サンプリングを使用する代わりに、楕円フィルタリングは領域(楕円)を利用して、イメージの検索を実行します。この楕円にはピクセルが多数含まれています。ピクセルは平均され、結果として平均カラーが返されます。
楕円フィルタリングを使用するには、最初に、テクスチャをピラミッド フォーマットであらかじめフィルタする必要があります。領域内のすべてのピクセルを平均するのは時間のかかる作業なので、代わりにこのピラミッド マップで検索が行われます。たとえば、1K テクスチャには、解像度 1024、512、256、128、64、32、16、8、4、2、1 に対するデータが含まれています。
(オブジェクトのサーフェスを覆う)楕円のサイズと楕円フィルタリングの精度係数の 2 つのアスペクトに基づいて、テクスチャ ピラミッドから対応するテクスチャ解像度を検索します。
たとえば、テクスチャを使用して地表プレーンをレンダリングする場合、水平線にある楕円は、カメラの近くにある楕円と比べて、より広いサーフェスをカバーします。楕円がオブジェクト上の大きなサーフェスをカバーしている場合は、テクスチャ ピラミッドの低い解像度が使用されます。これは、テクスチャのフリッカを避けるため、これらの解像度がスケール ダウンされ、前もってフィルタされているからです。
たとえば、水平線の位置にある楕円がオブジェクトのサーフェスの大きな領域をカバーしている場合、テクスチャ ピラミッドの 2×2 解像度が検索されます。対照的に、カメラに近い楕円のカバーする領域はこれよりもより小さくなります。精度係数が 8 に設定されている場合、楕円のサイズと一致するピラミッド レベルが検索されます。この場合、楕円の小半径は、テクセル密度を判断し、次のピラミッド レベルを判断するために使用されます。
たとえば、アンチエイリアシング レベル(Anti-aliasing Level)が 64 であるということは、オブジェクトの UV ドメインにある楕円の小半径内に、64 テクスチャ ピクセルがフィットしなければならないということを意味します。
この値を微調整する場合、品質と速度のバランスを選択する必要があります。小半径が非常に大きい場合、ピラミッドでより大きなテクスチャ解像度が検索される必要がありますが、この結果、読み取られ、ロードされるピクセルの数が増加します。
このオプションは、プリファレンス(Preferences)ウィンドウのレンダリング(Rendering)セクションにあるグローバルな最適化されたテクスチャを使用(自動変換) (Use optimized textures (auto-conversion))オプションをオーバーライドします。グローバル オプションはシーンにあるすべてのテクスチャを最適化されたフォーマットに変換しますが、ファイル ノード内のこのオプションは選択したテクスチャのみを最適化されたフォーマットに変換します。プリファレンス(Preferences)ウィンドウのグローバル設定をオーバーライドするには、グローバル自動変換のオーバーライド設定(Override Global Auto-Conversion Settings)を選択します。