ジャンプ先: 概要. 戻り値. 関連. フラグ. Python 例.

概要

dolly( [camera] , [absolute=boolean], [distance=linear], [dollyTowardsCenter=boolean], [orthoScale=float], [relative=boolean])

注: オブジェクトの名前と引数を表す文字列は、カンマで区切る必要があります。これはシノプシスに示されていません。

dolly は、取り消し可能、照会不可能、および編集不可能です。

ワールド空間で表示方向にそってカメラが移動します。カメラの表示方向とアップ方向は変化しません。操作には次の 2 つのモードがあります。

相対モード:パースビュー カメラの場合はカメラが表示方向にそって移動し、移動距離は、ワールド空間でのカメラの現行位置を基準にして計算されます。相対モードでは、カメラが移動すると COI も移動し、ドリー操作を実行する前と同じ距離がカメラの前で維持されます。正投影カメラの場合は、コマンド ラインで指定した新しい値で正投影幅がスケールされ、カメラの表示幅が変化します。

絶対モード:パースビュー カメラの場合、カメラは表示方向にそって移動し、カメラのワールド COI (注視点)の現行位置を基準にして距離が計算されます。絶対モードでは、カメラが移動してもカメラの COI は移動せず、座標空間の現在位置に固定されます。正投影カメラの場合は、コマンド ラインで指定した新しい値で正投影幅が置き換わり、カメラの表示幅が変化します。このコマンドは複数のカメラに適用することができます。カメラではないオブジェクトは無視されます。コマンド ラインでカメラ名を指定しないと、このコマンドは現在アクティブなすべてのカメラに適用されます。

dolly コマンドは、パースビュー カメラか正投影カメラに適用できます。

戻り値

なし

関連

camera, cameraView, listCameras, lookThru, orbit, roll, track, tumble, viewCamera, viewClipPlane, viewFit, viewHeadOn, viewLookAt, viewPlace, viewSet

フラグ

absolute, distance, dollyTowardsCenter, orthoScale, relative
ロング ネーム(ショート ネーム) 引数タイプ プロパティ
absolute(abs) boolean create
distance フラグと orthoScale フラグの動作が修正されます。distance フラグと一緒に使用する場合、distance 引数は、カメラの視野の中心からカメラの視点の距離を指定します。orthoScale フラグと一緒に使用する場合、orthoScale 引数はカメラの新しい正射投影幅を指定します。
relative(rel) boolean create
distance フラグと orthoScale フラグの動作が修正されます。distance フラグと一緒に使用する場合、カメラの視点と視野の中心の両方は、distance フラグの引数で指定する距離だけ移動します。orthoScale フラグと一緒に使用すると、orthoScale 引数はカメラの正射投影幅にかけられます。relative フラグは既定で常にオンになっています。
distance(d) linear create
パースビュー カメラをドリーする単位距離。
orthoScale(os) float create
正投影カメラの正投影幅を変更するスケール。
dollyTowardsCenter(dtc) boolean create
このフラグは、ドリーがビューの中央に向かって実行される(ture の場合)のか、ユーザがクリックしたポイントに向かって実行される(false の場合)のかを制御します。既定では、dollyTowardsCenter がオンになります。

フラグはコマンドの作成モードで表示できます フラグはコマンドの編集モードで表示できます
フラグはコマンドの照会モードで表示できます フラグに複数の引数を指定し、タプルまたはリストとして渡すことができます。

Python 例

import maya.cmds as cmds

cmds.camera()

# Moves the persp camera forward through its center of interest
cmds.dolly( 'persp', abs=True, d=-3 )

# Move the persp camera and its center of interest.
cmds.dolly( 'persp', d=-3 )

# Changes the ortho-width of the top camera to 7.5
cmds.dolly( 'top', abs=True, os=7.5 )

# Scale the ortho-width of the top camera by a quarter from its current value.
cmds.dolly( 'top', os=0.25 )